校歌
<東湊小学校の校歌について>
1番は「大地と太陽に育まれる子どもたち」を描いています。
○ 青垣めぐる 城山の
七尾市街地の背後にそびえる城山(七尾城跡)。
「青垣」は青い垣根=山々が連なるさま。
→ 山に抱かれた土地の安定感・守られた環境を示します。
○ 松ふく風の さわやかに
海風と山風が交わる七尾らしい気候。
→ 清々しい風が吹く、健やかな土地。
○ 黄金の稲穂 波たてり
七尾湾沿いの田園地帯の豊かさ。
→ 実り・繁栄・努力の結実の象徴。
○ 望みにあふれ いざ行かん
自然の恵みの中で育つ子どもたちの前向きな姿。
○ 朝日はのぼる 東湊に
東湊は七尾の東側に位置し、朝日が海から昇る場所。
→ 新しい一日の始まり=未来への希望。
2番は「海の静けさと清らかさを受けて育つ子どもたち」を描いています。
○ さみどり匂う 能登の島
「さみどり」は初夏の若葉の色。
七尾湾には能登島が浮かび、緑豊かな景観が広がります。
→ 若々しさ・生命力の象徴。
○ かげうちひたす 入海の
かげうち=影が映る、影が差す ひたす=水が静かに満ちる 入海=七尾湾のような穏やかな湾
→ 山や空の影が水面に映り込むほど静かで澄んだ入り江
○ 真珠と清く 生い出でて
七尾湾はかつて真珠養殖が盛んでした。
真珠は「清らかさ・気高さ・成長の結晶」を象徴します。
→ 子どもたちが真珠のように清く育つという比喩。
○ 岸辺の葦と 伸びゆかん
葦はまっすぐ伸びる植物。
→ 素直に、しなやかに成長する姿。
○ 夕月すめる 東湊に
夕暮れの海に月が澄んで浮かぶ情景。
→ 静けさ・落ち着き・心の清明さ。
3番は「厳しい環境にも負けず、未来へ進む子どもたち」を描いています。
○ 雪白妙に ふりつもり
能登の冬の厳しさ。
→ 困難や試練の象徴。
○ 潮なり高き 北の国
冬の日本海の荒々しさ。
→ 逆境の中でも立ち向かう強さ。
○ 海路をてらす 燈台の
七尾湾の灯台は、古くから航路を守ってきました。
→ 道を照らす光=指針・希望。
○ 光あおぎて 船出せん
灯台の光を仰ぎ、船出する。
→ 子どもたちが未来へ旅立つ姿。
○ いざ声あげよ 東湊に
最後に、地域とともに歩む誇りを歌い上げて締めくくられます。
東湊小学校の校歌は、七尾の自然を単なる背景として描くのではなく、
自然そのものを「子どもたちの成長の姿」に重ね合わせています。
山のように安定し、海のように清らかで、冬の海を越える船のように勇気を持ち、
灯台の光のように道を見つけ、未来へ向かっていく。
そんな子どもたちの姿を、七尾の美しい風景に託して歌っています。
<校歌の作詞者・作曲者について>
作詞者:密田 良二(みつだ りょうじ)
生年:1903年 没年:1989年
石川県出身
昭和期を代表する国文学者の一人で、特に金沢を拠点に研究・教育に大きく貢献した。
作曲者:供田 武嘉津(ともだ たけかつ)
生年:1916年 没年:2000年
石川県出身
日本の音楽教育学者・音楽理論家として長く活動し、多くの教科書・専門書を著した。