千と千尋の神隠し
2026年1月3日 06時04分地震から 734 日目
お正月に
すゑ娘からクイズを出されました
Q:名前に数字が含まれる県を4つ答えよ
これ一瞬イジワル問題?
って気がしますが答えを聞けば
思わず納得の良問です
『千と千尋の神隠し』
地上波で放映されていました
昔最初見た時は
「何これ?何が言いたい?」
と???でしたが
歳とってから見ても
何度見ても
その都度新しいことに気づかされる
本当の名作って
こういうことなんだろうなって
思います
まさに木村弓さんが歌う主題歌
『いつも何度でも』に象徴されます
この物語のモチーフは
童話『霧のむこうのふしぎな町』
心躍る夏休みにひとりで旅に出たリナ
霧の谷の森を抜けると見えてきた
赤やクリーム色の洋館が立ち並ぶ
どこか風変わりな美しい町
そこで出会った
へんてこりんな人たちとのひととき
そんな物語です
当初は千尋が主人公ではなく
『油屋』で出会って世話を焼いてくれた
年上の少女リン
大阪から東京まで自転車でやってきた
20歳の彼女の物語だったそうです
タイトルも「煙突描きのリン」
宮崎 駿 監督はバブルのとき
「喰らい尽くされる側のひとたち
豚そのものになってしまったひとたち
が多くいて今でもそれに気がつかず
不景気だエサが足りないと言い続けている」
と語っていらっしゃいました
大衆消費文明を謳歌した世代のツケを
払い続ける子供世代の惨状を表現したそうです
今の世の中を予言しているかのようです
いろんな隠れキャラや
他のアニメとの繋がりを見つけるのも
二度見以降の楽しみです
① 坊の部屋のクッションに
『魔女の宅急便』のジジが描かれている
② 千尋が銭婆に逢いに行く電車のシーンで
『火垂るの墓』の節子の影とすれ違う
あとこれは私見ですが
千尋が銭婆からの髪飾りをつけるシーン
『君の名は』にオマージュされているのでは
登場キャラにも一つひとつ意味が
「カオナシ」は歌舞伎町の隠語で
「カオ」は「資格」を意味し
遊びをする資格がない客を表すそうです
千尋と一緒にエレベーターに乗った神様
大根の神様で「オシラサマ」
これも同じく「白ける客」という隠語です
いい人でも酒の席で話さなければ
場が白けてしまうという意味だそうです
確かにエレベータの中で
一言もしゃべりません
他にもいろんな見所があります
湯婆婆との契約の場面です
『荻野千尋』と書くべきところを
『获野千尋』と書き間違えています
ハクから
「本当の名前を教えてはいけない」
と言われていたからです
このことが
千尋が完全に心を奪われなかった
伏線になっています
千尋の母親の冷たさをみて
先日目にした人生相談を思い出しました
「子どもが食卓でスマホを離しません
止めるように注意すると
ひとりで部屋に持っていって食べます」
という悩みに対して回答者が
「スマホをしながらでも
リビングで過ごす子は
実は親にかまってもらいたい子です
食事中スマホをする家庭の子は
親もスマホやテレビに夢中になっている
そんなケースが多いです
親が生活習慣を見直すとよい」
このように今さらながら
実に多くの気づきのある物語です
最初のうちは全く挨拶のできなかった千尋が
リンや釜爺に叱られながら
徐々に挨拶のできる子に
成長していく過程は
さながら部活動の大切さを
思い出させてくれます
昔この物語の意味がわからなかったのは
一見してわかる悪者を
力を合わせてやっつけて
最後にラスボスを倒すというような
わかりやすい結末がなかったからです
この物語には
最後まで悪役のままというキャラはいません
倒される者もいません
湯婆婆も最後には『おばあちゃん』と
親しげに呼ばれますし
銭婆は
「あなたのしたことはもう咎めません
そのかわりその子をしっかり守るのですよ」
と大事なハンコを奪ったハクを許します
さんざん暴れまったカオナシに千尋は,
「あの人 油屋にいるからいけないの」
と一緒に銭婆の元へ向かいます
『許す』ということを忘れかけている
今の時代への警告のようにも思えました
『成功』の反対は『失敗』ではありませんよ
『失敗』は『成功』への過程です
『失敗』を恐れずに挑戦しましょう
と言い続けている
現代の教育を
後押ししてくれているようにも思えます
最初のクイズの答え
三重 千葉 京都 東京
でした