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校長室より「おこらいえ」

チタンのタンブラー

2026年3月20日 22時21分

810 日目

発災以来ずっと寄り添ってくださっている
大阪大学の内山志保先生が
今井貴代子先生と一緒に
学校に来てくださいました

「被災者にとって一番嬉しい支援は
 一緒にワタワタしてくれること」
私のこの言葉を真摯に受け取ってくださり
ずっと寄り添ってくださった方です

『ワタワタ』がどうやら方言のようで
最初は伝わらなかったのですが
一緒に焦ったり悲しんだり途方に暮れたり
オロオロすることってお教えしたら
 
本当にずっと一緒に
ワタワタしてくださってきました

こちらもずっとお世話になっている
渥美 公秀 先生と
今年は著書『ひのえうま』が大バズりの
吉川 徹 先生からの
 
お土産までいただきました

IMG_1905 

チタンでできたタンブラーです 
チタンは非常に軽くて強い金属です
 
1791年 
イギリスの聖職者『グレガー』さんは 
 
海岸で取れた砂鉄の中に
鉄じゃない金属の酸化物(サビ)を見つけ
発見場所にちなんで
『メナカナイト』と名づけました

その4年後
ドイツの化学者『クラプロート』さんが
ハンガリー産の『ルチル鉱石』が 
それまで知られていない
金属の酸化物であることをつきとめ
ギリシャ神話のタイタン(Titanen)から
 
『チタン』と名づけました

『メナカナイト』と『チタン』は
実は同じものでした

このころは鉄の不純物
という扱いに過ぎませんでしたが
1953年に酸化物から単体の
酸化物から単体への還元に成功すると
その優れた性質に
注目を集めるのでした 

 

まず『チタン』は
鉄の半分ほどの軽さなのに 
鉄よりはるかに強いです

そのため航空機やロケットに
使用されています

そして『チタン』は
高温でも性質が安定しているので
自動車のエンジンにも
使用されています

さらに『チタン』は
海水中でも腐食されにくいので
海洋調査や
沖合での建設プロジェクト
海水の淡水化施設でも
活躍しています

身近な場面でも『チタン』は
生体適合性が高く
体内での拒絶反応を起こしにくいことから
医療分野において
人工関節や歯科インプラントなどに
利用されています
当然皮膚にもやさしく
金属アレルギーを引き起こしにくいので
アクセサリーや時計にも
用いられています
したがっていただいたタンブラーで
どれだけ呑んでも
二日酔いにならないという効果を
勝手に期待しています

日本は現在『チタン』の輸入の大部分を
「オーストラリア」と
「南アフリカ」に頼っています
両国とも
海岸近くにチタン鉱山があり
鉱石をその場で化学処理して
すぐ船積みでき
コストが比較的安いからです

こういったことも
化学と地理の教科横断学習ですね

 

 


【今日のえちえちえっち】第9話
 SSH校勤務時代につくった

 最近話題の探究型学習を先取りした
 化学教材を紹介するコーナー

 なんやかんやで好き勝手していた 
 SSH時代

 その時の報告書がこちらです 

  探究ぐるぐる.pdf

 当時の文科省の方からは
 「地方の公立高校で
  世界最先端の授業形態が
  独自に進化して生まれた

  まさにガラパゴスです」

 と評価されました

 管理職からは

 「なんだそれ?

  バカにされているんじゃないか」 
 と言われましたが
 私は最高の褒め言葉と

 受け取っていました

 その証拠が添付資料右上の図です
 教育関係の方は

 どこかでみたことないですか?

 ぐるぐると螺旋階段のような絵

 これです!

 画像
 

 なんと

 現在の学習指導要領解説に

 使っていただいているじゃないですか

 
 15年以上前の

 七尾高校の実践が
 探究型学習の基礎として

 全国に拡がっているのです

 これが今私が
 現在被災地で行おうとしている

 授業実践を

 10年後の日本の教育の

 基礎にしようと
 奮闘している理由なのです

 「自然災害は
  時間を10年早める」

 と言われます 
 懸念されている社会の諸課題が
 10年前倒しして

 襲ってくると言う意味です
 

 教育格差や教員不足

 今我々が被災地で直面している

 様々な課題は

 おそらく10年後に

 全国で見られるであろう課題です

 限られた教育リソースで
 いかに質の高い教育を維持していくか

 全国のモデルケースとなるよう
 知恵を絞っていく必要があります