化学と童話の不思議な関係
2026年2月10日 11時07分772 日目
今日で3年生の登校は終わりです
明日から自宅研修期間に入ります
自動車学校への通学や
新たな生活への準備に入ります
もちろん大学入試に向けて
登校して学習する生徒もいます
お世話になった教室をきれいにして
一旦のお別れです
ガラスもピカピカに磨いてと
ピカピカといえば鏡
鏡にまつわる不思議な話を
右手と左手のように
鏡合わせの構造をもつ分子を
鏡像異性体(エナンチオマー)といいます
実はミルクの味の成分
『乳酸』分子にもそれがあって
ミルクに含まれる方は
いわば左手『L体』の方のみ
もうひとつの右手『D体』は
存在はするものの
通常のミルクの中には含まれません
そして『D体』は味がしません
一体何が不思議なのかというと
ルイスキャロルの童話
『鏡の国のアリス』の中で
なんとアリスが
「鏡の国のミルクって不思議よ
ちっとも味がしないの」
というくだりがあるのです
鏡像異性体が発見される前の話です
もうひとつ童話と化学の不思議な関係
ピーターラビットが
マクレガーさんの畑で
レタスを食べ過ぎて
眠り込んでしまうシーンがあります
レタスの中に
『ラクチュコピクリン』という
催眠物質が発見されたのも
この物語ができたずっと後のことです
【話の玉手箱】第7話
教員生活で出会った
ちょっといい話を紹介するコーナー
ピレネーで登山隊が雪崩に遭い
多くの装備が流されてしまった
全員が死を覚悟したその時
一人が雪の中に
ボロボロになった地図を見つけた
「これで助かる」
地図に描かれた等高線と
眼前の景色から現在地を探り
何とか下山ルートを見つけて
麓の集落にたどり着いた
多くの人々が集落に駆けつけ
生還した登山隊を讃えた
新聞記者が登山隊に問いかけた
「どうやって下山できたのか?」
隊員はボロボロの地図を見せて
「この地図があったからです」
その地図を見た
地元高校の教師が声を上げた
「まさか?
それはピレネーの地図じゃない
アルプスの地図ですよ」
教訓
『たとえそれが間違えた方針であっても
強く明確なビジョンが示されることによって
人はモチベーションが上がり
信じられない力を発揮し
困難を克服して突き進むことができる』
私にも実は似たような経験があって
それはソフトボール部の
顧問をしていた時の話です
ビハインドで迎えた最終回
フォアボールで二死満塁に
次の四番バッターに
「初球甘い球でストライク取りに来るから
それを逃すな」と
投じた初球はすっぽ抜けの
頭くらい高いクソボール
「あちゃー」と目をつむると
なんとその球をスタンドに叩き込んだのです
ダイヤモンドを一周して
帰ってきた彼女は興奮して
「先生の言ったとおり
ど真ん中にきました!」