第12期学生クラス標準コース8日目を3月8日(土)に開催しました。この日は、津幡町立津幡小学校の山村 祐也先生を講師としてお招きし、「Let’s Try“未来につなげようSDGs!”」の講座を実施
しました。
はじめに、いしかわ師範塾指導員から
- 持続可能な開発目標(SDGs)採択に至る経緯
- ユネスコスクールと持続可能な開発のための教育(ESD)、SDGs
- 全国及び本県学校教育におけるSDGs達成に向けた取組
についての講義がありました。
引き続き、山村先生から、5年生の社会科での実践についてご講義をいただきました。津幡町の製本機械メーカーを調査し、地球にやさしい製品を開発するため十年以上にわたって研究が続けられたことを題材として、学習を深めてきた指導実践が紹介されました。
参加者を児童生徒役として進める授業形式による講義の中、塾生は、企業から提供を受けた製品を手に、SDGsを教育に組み入れる方法だけでなく、社会科の授業の進め方も学ぶことができました。さらに、山村先生の「目の前にあるものに気づけるか、気づこうとする意識があるか」「先生も子どもも多面的・多角的に考えられるか」という視点を大切にしているとのお話を伺い、教師としての情熱に触れることができました。
山村 祐也 教諭 (津幡町立津幡小学校)
<塾生の感想より>
- SDGsの授業では、教師のみならず子どもたちが目の前にあるものに気づけるか、気づこうとする意識があるかを学ぶことが重要だとわかりました。そうするための発問や活動内容を考えていきたいと思います。
- 子どもと教師が共に多角的・多面的に考えられるかどうかの大切さについて学びました。地元の企業の理念や業務内容について知り、考えることで地域理解に繋がると共に子どもの探究的な学びにも繋がると感じました。
- 今の世の中を生きるには持続可能な開発目標に向けた行動をしていかなければならないため、授業の一環で触れることは大切だと思った。教師の視点に立って示範授業を受けると、どれくらい前から準備していかなければならないのかなど、授業内容以外にも考えることがあると気づくことができた。
- SDGsという大きいテーマを考える上で、地元企業が開発した1商品に視点を当てて考えるという展開が斬新で、中学高校においても応用できそうな所があると感じた。
- SDGsについての講義であったが、それだけでなく、授業を作る上で大切なことを学べた。最も印象に残ったのが、授業の教材を探す際に目の前にあるものに気づく、または気づこうとする意識があるかが重要であるという先生のお話である。教科書や資料集だけでなく、身近なものを授業に繋げることができるよう、アンテナを高く張っていきたいと思った。
- 児童が主体的に考える時間にする授業の流れを実践的に見ることができました。また、社会に開かれた教育課程にするために、教師も目の前にあるものに気づく力を育んでいく必要があるということが分かりました。
第12期学生クラス短期コースB日程は2月13日(木)から19日(水)(16日を除く)の6日間、C日程は2月27日(木)から3月5日(水)(2日を除く)の6日間で開催しました。
開講式では、才鴈塾頭が、昨年の能登半島地震や大洪水により今なお県民の多くが苦境に立つ状況に 触れ、「こういった時こそ、子どもたちが未来へ夢や希望が持てるように支え育てる、学校という存在がより大きな意味を持ち、そこで働く教師や教育の力がとても重要になる。皆さんには、ここ師範塾をきっかけに、これまで以上に教職に関心を持っていただき、教師を志す思いをより強いものにしていた だきたい。」と、激励の言葉を送りました。
短期コースでは、「めざせ石川の教師」、「授業のつくり方(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)」、「相手に伝わる聞き方・話し方」、「ベテラン教員による示範授業」、「できる わかる 理科実験!(小)」、「できる わかる ICT活用!(中高)」、「子どものほめ方・叱り方」、「個に応じた支 援」などの講義を行うとともに、6回の模擬授業を行いました。
| ◇ 開講式 | ◇ 講義「めざせ石川の教師」 |
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| 挨拶する才鴈一博塾頭 | 島村 勝彦 室次長 (石川県教育委員会教育DX・教員確保指導力向上推進室) |
◇ 示範授業(B日程)
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矢代 貴之 教諭【社会】 (金沢市立泉野小学校) | 宮川 真弓 教諭【国語】 (能美市立浜小学校) |
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藤井 岳人 教諭【英語】 (石川県立鹿西高等学校) | 髙橋 玄季 教諭【数学】 (石川県立七尾高等学校) |
◇ 示範授業(C日程)
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前田 知美 指導教諭【道徳】 (野々市市立野々市小学校) | 八島 友志 教諭【算数】 (宝達志水町立志雄小学校) |
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吉田 愛 主幹教諭【英語】 (能美市立辰口中学校) | 鶴山 達也 教諭【理科】 (津幡町立津幡中学校) |
短期コースでは、模擬授業を連続して行うため、塾生は自分の成長を実感することができたようです。それが自信につながり、教師になりたいという思いを一層高めたようです。
<塾生の感想より>
- 現場の先生の生の声を聞くことができ、今現場で求められている力について知ることができた。教員採用試験に受かることはもちろん大切であるが、「なりたい教師像」に向かって、今の時代に必要な力を磨いていきたいと思った。
- 中高の教員として、自分の専門性を高め続けるために、生涯を通してずっと学び続けていく姿勢が大切であるということを学んだ。学ぶ対象は同僚の先生方のみならず、子ども達から自分の姿を顧みて学ぶことがなにより重要であることを再認識できた。自分も、生涯学び続ける教師になりたいと思う。
- 授業作りは改善を続けていくことなのだと思いました。また、生徒の立場に立って授業作りをすることがどれだけ大切なのかを学ぶことができました。教科書を教えるのではなく、教科書で教えることが大切であるということを聞き、より一層専門知識を深めながら、生徒に大切なことを教えていけるように頑張りたいと思いました。
- 個別最適な学びやアクティブラーニングは、実際にやるのは難しいのかなと思っていました。しかし、自分が子ども役になると新しいことを発見していく感覚で学びを楽しむことができました。もちろん授業計画は難しいと思いますが、自分が教員になったらやっていきたいと思うことができました。
- 示範授業から、教師がまず1番に分野へ興味を持ち楽しみながら授業を行うことが重要であると分かった。また、3つの評価の観点から1時間の中でどの力を狙うのかということを決めて、授業を構成する方が大切であると知った。その後の講義では、学習指導案の作成における重要な点について学びを深めることができた。授業を行うことはもちろん、その事前準備が非常に大切であると再確認することができた。
- 6日間も連続で模擬授業をする経験は今までないので非常にいい体験となりました。他大学の学生とも交流があり新しい発見や気付きがありました。ありがとうございました。
◇ 閉講式
閉講式では6日間の日程を終えた塾生に対し、才鴈塾頭は、「教職をめざす皆さんには、優れた指導力とともに、たとえどんな課題や困難があっても粘り強く、積極的に立ち向い、それを乗り越えていく、たくましい人間力を備えた教師になっていただきたい。皆さんのことを石川の子どもたちが待っている。ぜひ、先輩方に続き、本県教育の若き担い手として活躍されるよう、心から期待している。」との言葉を贈りました。
降雪が心配された予報に反して暖かな日差しがのぞく中、1月11日(土)に第12期学生クラス標準コース6日目を開催しました。この日は、「教育実践課題への理解3」の講座を実施しました。
小学校では、「Let's try ”考え伝え合う国語!”」、中・高等学校では「子どもの心と体の健康」と「学校における安全教育」の講義を行いました。
小学校では国語科の講座を受講した塾生から、「国語の授業の進め方についてよく分かった」「言葉による・見方考え方について、『ごんぎつね』の教材で具体的に示してもらったので理解が深まった」「9月に教育実習で国語の研究授業を行った際は、単元計画や本時の授業の進め方が難しかった。今回の講義を聞いて、『言語活動を通すとはどういうことか』『適切な物語の進め方は何か』がよく理解できた。」「物語の内容を分かっただけではいけないことが分かった。」等、国語科の目標を踏まえた授業づくりについて理解を深めることができました。
中・高等学校では、「生徒がストレスや病気でいつもと様子が違う事に気づいてあげられるのは教師の役目であり、大切なことだと学びました」「子供たちは自分の気持ちを上手く言語化できなかったり、そもそも自分の気持ちに気づいていない場合が多かったりするため、健康観察においては単に口頭で聞くだけではなく、アンケートへの記述などを通して表現してもらう手段を用意しておくことが重要だと学んだ。」「生徒の安全を守るために、日々の小さな変化に気づいて、あわてず対応し、未然に防げるような予防を心がけることが大切であると学んだ。」等の感想がみられ、心と体の健康や安全教育の大切さを理解していた。
「小学校・国語」 講師 金沢市立浅野町小学校 南井 由紀 教頭 |  |
目下、学生クラス短期B・C日程の受講申し込みを受け付けています。募集締め切りは、令和7年1月24日(金)です。詳細はホームページをご覧ください。
冬本番を思わせる天候の下、12月14日(土)に、第12期学生クラス標準コース5日目を開催しました。この日は、「教育実践課題への理解1・2」の講座を実施しました。
小学校では、「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「Let's try ”Speaking English!”」、中・高等学校では「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「子どもを育てる指導と評価」の講義を行いました。
小学校では道徳科と英語科の講座を受講した塾生から、「道徳性は学校生活の全ての場面で身につけることが出来ることを学ぶことが出来た。その中でも道徳の授業では、中心発問をしっかりと設定して子どもの意見がたくさん出るように仕掛けていきたい。」「外国語の授業では先生のパワフルさが大切だと感じた。目的を持って楽しく行うために教師が明るく盛り上げていくことが必要であると学んだ。」等の感想がみられ、道徳と英語の授業について理解を深めることができました。
中・高等学校では、「道徳の授業は、答えがひとつにならず人の数だけあること、話し合いの過程を大切にすることが必要なことを学んだ。」「道徳は高校志望なのであまり関係ないと思っていたが道徳教育と道徳科目は根本的に違うことがわかり、認識が間違っていたことを痛感した。」「『評価』の即時性:適切なタイミングに適切な方法で評価することへの理解度が深まった。『どこで 何を どのように』を意識した評価をしたい。」等の感想がみられ、教科化された道徳と、指導と評価についての理解を深めることができました。
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「小学校・道徳」 講師 小松市立串小学校 柴田 和美 校長 | 「小学校・英語」 講師 津幡町立萩野台小学校 濵中 美咲 校長 | 「中高・道徳」 講師 穴水町立穴水中学校 中越 令 教頭 |
目下、学生クラス短期B・C日程の受講申し込みを受け付けています。募集締め切りは、令和7年1月24日(金)です。詳細はホームページをご覧ください。
11月9日(土)、第12期学生クラス標準コース4日目に6名の令和5年度マスター教員の先生方を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。
示範授業では、深い教材研究と豊かな経験によって展開される素晴らしい授業から、塾生は教師として目指す姿を具体的に学ぶことができました。また、その後の講義では、それぞれの先生方が日々一人ひとりを大切にし、熱い思いで教育に取り組まれていることをひしひしと感じ、「こんな先生になりたい」と教職への思いを新たにしたようでした。
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山内 一良教諭 (理科 金沢市立十一屋小学校) | 西田 泰子教諭 (社会 七尾市立山王小学校) | 亀倉 由紀子教諭 (理科 石川県立小松高等学校) |
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比良 俊晴教諭 (社会 金沢市立押野小学校) | 前田 敬子教諭 (算数 内灘町立白帆台小学校) | 下口 恭平教諭 (社会 加賀市立東和中学校) |
<塾生のアンケートから>
- 資料の文字の大きさや、発表する班の順番など、工夫している点をたくさん感じました。細部にまでこだわっているからこそ、あの生徒主体の授業が成り立っているのだと思います。
- 知識を与えるのではなく子供たちが自ら調べる授業づくりが参考になった。自ら調べるのも、「これについて調べてね」というのではなく、賛成反対に分けて相手を納得させられるようにしようという授業展開にすることで、調べる動機を持たせることができると思った。
- 授業のスキル面や声掛け、単元全体のデザインを構想することの大切さを学べた。また、生徒指導と学習指導の両輪で柔軟に対応することの大切さも学べた。
- 今回の講義で生徒の意見を積極的に拾い、その際に教師がする表情や身振り手振りがいかに重要かについて再確認できました。
- 先生のお話を聞いて、教科の中で生徒指導を行うということがとても印象に残りました。また、児童の興味・関心をひく声かけや教材を用いて、児童自身に「なんでだろう?どうしたらできるんだろう?」と考えさせ、教師は裏方にまわることが児童主体の授業を作る上で大切なのだと実感しました。
- 1日講義をしていただきたいと思うほど、惹き込まれるお話で、学びになりました。より教員という職業の良さに気づいた講座でした。
- 全員参加の授業を目指し、間違えてもいい、チャレンジすることがステキだとお互いに尊重し合える、授業を通した学級経営もやっていきたいと思いました。
- 研究に終わりがないことも教職の一つの魅力だと感じました。