No.10 水問題
この震災で痛感したのは水の大切さです。水と言っても飲料水は3日分もあればそれ以降は支援物資として届きます。お風呂や洗濯は臭いさえ我慢できれば何とかなります。(それだって十分辛いですが)しかし、一番困るのはトイレです。各家庭において非常用トイレ袋の常備は必須だと思います。個人的な話ではありますが、令和6年能登半島地震に先立つ2年間余り地震が頻発していたので唯一準備していたのがそれでした。そしてそれがあることに感謝しました。自宅では1か月以上断水しました。ぜひお守りだと思って常備してください。
学校に常備するのはあまり現実的ではないと思います。学校で発生した場合に備えるならせいぜい1日分(生徒数×3袋)かと。
幸いにも学校には前述したとおり貯水槽があったので、朝に配水車が給水してくれていました。配水管が破断したところは無理くり地上に配管を通してもらったので、学校ではかなり早い段階で生活水を使用できるようになりました。それでも水をなるべく使わないように、外の雪を溶かした水をペットボトルに入れておいて、便器にかけるなど工夫していました。貯水槽も1回分なので夜になると不足したり、配水車も毎日は来れなくて日中に水がとまることも度々あったからです。そんな時は発災後すぐ外に設置されていたトイレ(全部で10基くらい)に駆け込むことになりました。寒い冬の時期です。2月からは小学生も高校の校舎を使って授業を受けていましたが、中のトイレが急に使えなくなったときは低学年の児童が先生に手を引かれて外のトイレに走っていく姿をよく見ました。
でもそうしたトイレは衛生的とはとても言えないのです。避難している人たちも含めていろんな人が使用するので中には粗相している人もいて最初の頃は掃除が大変でした。感染症のリスクもありました。しばらくすると支援に入っている人たちを中心に掃除の態勢ができてきてそれなりに衛生的になりましたが。
学校には簡易シャワー室が2つ設置されました。使用した水を循環して再利用できる装置があり、きれいに片づけた生徒玄関で稼働していました。とある企業が貸し出してくれたものですが、日本の技術はすごいなと感心した次第です。他の避難所では、自衛隊が設置したお風呂に入っていましたが、学校に避難していた人たちはその簡易シャワー室で済ませていました。