平地となった朝市通りや崩れたままの住宅、歴史的建造物等、震災と水害から約2年を経てもなお、被害の跡が色濃く残る現場を前に、「この悲しみを再び繰り返さないよう、学んだことを教訓に」との現地の方の言葉は非常に重みがありました。
門前町黒島地区ではかつて北前船で栄えた廻船問屋の町並みや黒島漁港を見学しました。地震による大規模な地盤隆起の結果干上がった漁港の防波堤や接岸場所跡を実際に散策し、大自然の驚異をまざまざと目の当たりにしました。一方、塩分の多い砂地にもかかわらず、わずか2年で陸の植生が生い茂るさまを見て、自然の逞しい復元力も感じることができました。
現地でお会いした方々はいずれも、癒えぬ悲しみや様々な困難の中、地域の再興を信じ、粘り強く、そして明るく生きていこうとする姿がとても印象的でした。また、伝統行事や、地震による環境の変化すら復興の機会ととらえ、人々が協力して共に歩んでいく力強さに、私たちの方が勇気づけられました。
今回の体験を通して、生徒たちは「災害」を遠い出来事ではなく、自分たちの身近なものとして捉え、将来に向け備えなければならない自分ごととして「防災」を考える機会となりました。これからも地域とつながり、実際の体験を積み重ねながら学びを深めていきたいと思います。
今回の防災学習プログラムにご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。