地震から 569 日目
豪雨から 305 日目
今日から3日間の日程で
「通知簿渡し」
保護者目線でいうと
「通知簿もらい」
が行われています
石川県在住の方以外は
「何それ?」
って感じではないでしょうか?
実は石川県では
各学期の終わりに
保護者が通知簿を受け取りに
学校へ出向くしきたりがあるのです
全国的なものかとずっと思ってきたのですが
他県から転住されてきた方が
不思議がっているのを聞いて
これが石川県独自の文化であることを
知った次第です
他県では生徒に直接渡すのが主流で
学校がどうやって成績を家庭に知らせるかは
法的には全く根拠がなく
各学校に任されているようです

廊下で待たれていたお母さまに
そのことをお伝えすると
「そうなんですよ
私九州出身なんですけど驚きました」
とのこと
とはいえ普段お話しできない担任の先生と
ゆっくりお話ができるのは
いい機会だともおっしゃっていました
もうひとつ不思議な風習
「家庭訪問」
こちらはどうなんでしょう?
輪島高校では実施してはいませんが
小学校とかではどうなんでしょう?
核家族化しかも共働きが増えているので
そのためにどちらかが
休みを取らなければいけないとなると
大きな負担です
昭和の時代なら
お掃除して
障子張り替えて
座布団新調して
お茶用意して
お寿司を注文して
並がいいか上がいいか悩んで
来るのが遅いとか言って
曲がり角まで迎えに行ったり
なんか娘の彼氏が初めて家にくる日か!
と突っ込みたくなるほどのテンションで
先生も先生で
行く家行く家でお寿司をたらふく食べて
なんてことは令和の世には
全くそぐいませんね
「家庭訪問に行きます」なんて言おうもんなら
「うちふたりとも帰りが遅いんで
夜8時以降にしてくれませんか?」
なんて家が続出で
全ての家を周り終わる頃には
もう日を跨いでいた
てなことになりかねないので
縮小傾向にあるのでは?
と勝手に想像しています
じゃあ家庭訪問のメリットは?
って考えると
担任が生徒の家を把握しておくと
災害時の安否確認に役立つかもしれませんね
とはいえ今回のように
ほとんどの人が家にいない元日に起こった時には
ほとんど役に立たないわけで
担任が生徒の家を一度見ておくと
登校時における危険をある程度
予測できるという利点もあるかもしれません
とはいえ起こる可能性が限りなく低い危険のために
担任が全ての家庭を訪ねる必要があるのかと言われると
限りなくコスパの低い作業になるのです
家庭訪問したら
身上調書では把握しようのない
内縁の夫が家にいて
生徒のその後の生活指導の役に立った
という経験も実はあります
ですので
「通知簿渡し」も「家庭訪問」も
必要ないから即廃止とはせずに
あえてグレーのまま残しておくべき
そんな行事であるというのが
私の中での結論です
地震から 567 日目
豪雨から 303 日目
夏休みで思い出すのが
初任の夏に行ったアメリカ研修旅行です
コロラドを中心に3週間ほど
アメリカ各地の学校を視察してきました
教育委員会企画の英語科の研修でした
私は担当は理科なのですが
知らん顔して紛れ込みました
当時から教科横断を実践していました
そしてその時の経験は
その後の私の教員生活にとって
大きな影響を与えてくれました
その時ご一緒したふたりの英語の先生と
およそ40年の時を超え
お逢いする機会に恵まれました
おふたりには英語だけでなく
教師としての矜持など
多くのことを学ばせていただきました
ただ3人の行動は
同行した他の先生方には
予測不能 理解不能だったらしく
3dollers(スリーダラーズ)
と呼ばれていました
『ダラ』というのは
石川県の方言で『ばかタレ』の意味です
この語源については
「知恵タラズ(足らず)」が
地方に伝わる過程で変化したという説が有力です
鳥取・島根の「ダラズ、ダラ」や
新潟の「タラズ」がその証拠とされているそうですが
私は『阿呆陀羅経』説を支持します
小さな二個の木魚をたたき
または扇子で拍子を取りながら街頭で演じて
銭を乞うた乞食坊主が謳ったお経です
1750年頃大坂で始まったそうです
さて
1ダラー目の中先生は
渡米後のウェルカムパーティーで
女性の田中先生に続き
「I'm not Miss Tanaka but Mr.Naka 」
と洒落たIntroduceをかますような
センスあふれる方です
現在も複数の肩書をお持ちで
クリエイターの 栗 瑛太 氏
有言不実行家の 口田 圭 氏として
各方面において
その才能を余すことなく発揮されています
2ダラーズ目の向先生は
そんな才気煥発な1ダラーを
大きく包み込み
あるいは手のひらの上で転がすように
才能を開花させる術をお持ちの方で
校長先生を経てご退職なさいました
そしてそこに運良く加えていただいた
3ダラーズ目の私は
その時の経験を現在
被災地の子供達の目を
世界と未来へ向けさせるため
生かしていますので
何が幸いするかわかりません
当時の教員にとっての夏休みは
かように自己研鑽をするための
極めて重要な時間でした
しかしながら
先日の小学校の盗撮グループのような
一部のふしだらな教員のせいで
教師に対する信頼が大きく揺らぎ
世間の目が厳しくなるとともに
大多数の真面目で誠実な教員から
貴重な研修の時間を奪ったのです
私が教員を志した大きな理由のひとつが
「夏休みがあるから」でした
教員のなり手不足対策の大きなひとつが
自己研鑽のための時間の保障です
教員に夏休みを取り戻せ!
OECDを通して
教員のウェルビーイングを提案していきます
さて
昨年度のフランス研修
今年のGWのポルトガル研修に続き
今年の夏休みにはアメリカ研修を実施します
医療関係志望の生徒3人を
災害医療を専門に学ぶアメリカの大学へ
10日間ほど派遣します
引率は養護教員の栃木麻紀先生
災害時のトリアージなども学ぶ
教員にとっても貴重な研修です
地震から 562 日目
豪雨から 298 日目
「パッション!」
を合言葉に2回戦に挑みます
15:15 プレイボール

先発は1回戦に続き宮下くん

初回23塁のピンチに
サードの濱田くんが
難しい当たりを捌きます
内野守備は鍛えられています!
スタンドには総勢20名の大応援団

授業日だし
車でも片道2時間以上かかるし
仕方ないですね

お母さん方も広いスタンドの中で
ほんの一角
それでも声の限りの声援です
全校応援のバスでも
出してあげたいところですが
なにしろPTA会費も同窓会費も
震災の復旧のため底をつきかけていて
ごめんなさい
4回には

ツーベースの二木くんを

濱田くんがタイムリーで迎え入れ先制です
5回からは濱田くんがマウンドへ
6回に一挙4点を失い
7回にも先頭打者の出塁を許します
ところが走者が一塁上で痙攣
輪島のベンチからすかさず
水分を持って行ってあげます

敵も味方もありません
素晴らしいスポーツマンシップです
ただその甲斐あって
次の瞬間二盗を決められてしまうのでした
最終回
再び宮下くんがマウンドへ
今日体調不良で出られない
池くんを再び球場に立たせるために
最後の攻撃に望みをつなぎます
3人でピシャリと抑えます
そしてその裏
坂口くんがレフト線に特大アーチを描きます
最後まであきらめません
しかし
津幡 000 004 100 5
輪島 000 100 002 3
パッション…
震災後
つらい環境で共に戦ってきた
日本航空高校石川さんが
応援に来てくれていました
グラウンドを使わせていただいたり
本当にお世話になりました

勝てば次対戦する予定でした
輪島高校の分も勝ち進んで
ぜひ輪島市民を
甲子園に連れて行ってください
監督さんも本当にありがとうございました

グラウンドを使えない中
自分たちでグラウンド作りから始めて
仮設校舎の建築も始まり限られたスペースで
それでもできることを一生懸命やって
最後まで諦めない姿を見せてくれました
ありがとう
あの時
グラウンド使用許可を
自衛隊に出さなければ
もっと思いっきり練習ができたはずなのに
校長として
本当に申し訳ないことをしました
以前お世話になった株式会社鳳山の丹羽さんより
『きんじょの本棚』の臨時店舗設置状況の
ご連絡をいただきました。

本が好き、本を読むのが好き
本を読む人が好き、
本と人が出会う場所をつくりたい。
お天気が晴れた日も雨の日も
心が晴れた日も雨の日も、
本とともに過ごしたい。
本を通じた交流を目指して
小さな本棚を作りました。
一緒に楽しむ人、この指とまれ。
※「きんじょの本棚」HPより

『きんじょの本棚」は
どこで借りてどこで返してもいい
まちの本棚です
本棚を開設する人
本を借りる人
本を寄付する
本を通じた人と人との交流の場です
店主がセレクトした本や
お店を利用する人が寄付した本
それぞれのお店ならではの本が揃っています
本と一緒に
個性豊かなお店や関わる人も
楽しんでみてください
https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1LyS4IvOux2ZLC739WPjzlwsXrXzw1mw&usp=sharing

輪島市内の正規店舗として
ホシバ美容室(上加さん)
ごちゃまるクリニックの小浦さんはじめ
現在20店舗ほどになります。
ニューフルカワさんの「くまのおうち」に
カラオケハウスも2棟あります
ぜひご利用ください
池くんを再び球場に立たせることはできませんでした
ふと自分が高校生だった頃を思い出しました
あの頃は今と違って
上下関係が厳しくて
グラウンド整備や草むしりは1年生の仕事
3年生のグローブやスパイク磨きも
1年生が担当していました
でも夏の大会の試合の前日だけは
3年生だけでグラウンド整備をするのです
これまでの感謝の気持ちを込めて
というよりは
絶対勝って再びこのグラウンドに帰ってくる
そう誓ってトンボをかけている姿を
その日だけ1年生は
黙って目に焼き付けるのです
それでも頂点に立たない限り
3年生との別れの日は来るもので
今日と同じ時間帯の試合でした
帰りのバスの中
誰も口を開きませんでした
窓の外千里浜に沈む夕日を
ぼーっと見つめていました
時間がゆっくりと過ぎていきました
地震から 561 日目
豪雨から 297 日目
震災前から生徒の学習に
ずっと寄り添ってくださっている
輪島市高校魅力化プロジェクトのみなさんが
『地域サミット』を計画してくださいました
20250714_輪島の.pdf
全5回の開催で
参加者には
修了時に地域活動探究証明書が発行され
大学入試の総合型選抜の際の
大きな武器とすることもできます
希望者は各自で申込をしてください
最近犯罪の調査において
デジタル・フォレンジック調査が
注目されています
タレントと女子アナの性被害問題においても
LINEなどのデータ20万件を調査し
2000件近くの削除されたメールの
復元に成功し
タレントとテレビ局幹部との
赤裸々なやりとりが明るみにでました
ハードディスクを物理的に壊しても
メモリ部分から復元可能だそうです
豪雨災害や遊覧船の沈没事故現場からの
水浸しで錆だらけのメモリからでも
特殊な機器で洗浄作業を行い
復旧させることができるそうです
私も以前データ復旧を依頼したことがあります
30年以上に及ぶ教員生活で積み上げてきた
全てのデータが入ったハードディスクでした
ネットで検索して一番最初にヒットした業者です
復元できないデータはないという謳い文句に
ころっと信頼しました
依頼してみるとと
前金で20万円
これまでの人生全てともいえるデータだから
安いものだと自分に言い聞かせ依頼しました
万が一1%にも満たない確率ではあるが
データが復元できないこともあるので
一筆書けという
それでも復元できないデータはないという
言葉を信じ
もし復元できなくても文句はいいませんとの書面に
渋々サインしました
教頭3年目のことでした
転勤先で慣れない仕事に
これまでのデータが使えない状態で
3週間ほど右往左往していました・
やがて送られてきた小包には
粉々に分解されたハードディスクと
「壊れても文句はいいません」とサインした紙切れ
完全に騙されました
データ復元に自信があるなら
成功報酬にすればいいのに・・・
みなさん前払いのデータ復元会社は
絶対に信用してはいけません
さて国税庁が7月より
税務調査にAIを導入することにしたとの
報道がありました
過去の不正手口や申告漏れのパターンを学習してあり
それに照らし合わせ脱税の可能性のあるものをリストアップ
国税局に通達されるのだそうです
さきほどの削除してもデータを消せない問題にしても
このAI脱税調査にしても
なんだか自分の全てを監視されている社会ですね
悪いことはしないでおこうと思います
とはいえこれまで数え切れないちょい悪に
手を染めていたことは否定できず
AIに暴露されないように祈るばかりです
小さい頃
蟻の巣に水入れたなあ
オタマジャクシを道端に置き去りにしたなあ
ごめんなさい
野球部は明日2回戦
石川県立球場で14:00から
津幡高校と対戦します
応援よろしくお願いします
地震から 560 日目
豪雨から 296 日目
【今日のDeep Purple】
「紫」をテーマに全ての教科を貫いた
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
11日目は
高校の科目ではありませんが
〔暦学〕と繋げてみましょう
『紫』が高貴な色であることは
トランプのカードを見てもわかる
そしてトランプは
4つのマークが四季を
52枚のカードが1年が52週であることを
数字の合計364プラスジョーカーの365が
1年の日数を表すということを
これまで学びました
1年が365日であることも
よくよく考えると
なんだか不思議で
暦に関しては
なぜ2月だけ短いのか?
なぜ7月8月は連続して31日まであるのか?
いろいろな謎があります
何気ない日常を
こういった視点で見つめることは大切です
今日はそのあたりの謎に迫ってみましょう
現在私達が使っている暦は
古代ローマの暦が元になっています
その頃の暦は3月が始まりでした
農耕が基準となっていたからです
月は10しかなく
農業をしない冬の期間には
月日が割り振られていませんでした
古代ローマの軍神マルス (Mars) は
農耕の神でもありました
それにちなんで
農耕のはじまる3月をMarchといいます
行進曲の“march”は
歩くという意味のフランス語『marcher』
からきているので
綴りが同じなのは偶然です
ちなみに『marcher』は
市場を意味する“marche”と同様
『マルシェ』と発音します
花開く4月『April』は
『開く』という意味のラテン語の「aperire」
が由来です
ギリシャ神話の女神アフロディーテは
美と愛そして豊穣や春を象徴
彼女に因んで名付けられたという説もあります
和風月名では
卯の花が咲く『卯月』と呼ばれますね
5月はローマ神話の女神Maia(マイア)
に因んで『May』
日本では『早苗月』が略されて『さつき』
トトロの姉妹が『メイ』と『サツキ』なのは
きっとこのあたりからきてるんでしょうね
ところで『メイ』と『サツキ』が越してきた家は
「病人を療養させるために建てた離れのある別荘」です
日当たりが良い洋間の「離れ」は結核患者のためのもの
入院しているお母さんが退院した際に
空気のいい場所に住めるように引っ越してきた
という設定なのだそうです
6月は結婚と出産の女神ユノ(Juno)
に由来して『June』
「ジューンブライド(June bride)」
6月に結婚する花嫁は幸せになれる
これもユノが由来です
かつてヨーロッパでは農作業の妨げとなることから
3月~5月の結婚が禁じられていました
結婚が解禁となる6月に式を挙げるカップルが多いから
あるいは
6月ヨーロッパは気候がいいので
その時期に式を済ませたい
教会の策略という説もあります
と考えると
ジメジメした梅雨の日本では
あまりお勧めできない言い伝えですね
日本でもかつてのお寺の定休日が『友引』
お宮の定休日が『仏滅』となった
とも言われています
7月はこの月生まれの
ジュリアス・シーザーに因んで『July』
日本では『文月」
梅雨で湿気った書物を
7月7日に夜干しする習慣が
あったからだと
8月もこの月生まれの皇帝
アウグストゥス(Augustus)に因んで『August』
皇帝名を冠した7月8月双方を
大の月にしたため
今でも2ヶ月連続で大の月です
9月は「7番目の月」の意味の『September 』
ラテン語の『Septem』は
フランス語の『Sept』や
英語の『Seven』の語源でもあります
10月は「8番めの月』の意味の『October』
ラテン語で8を意味する『Oct』は
8本足のタコ『octopus』や
8音で一回りする『オクターブ』
の語源でもあります
11月は「9番目の月」の意味の『November』
9を意味するラテン語の『Novem』は
『nine』や第九を意味する接頭語『nona』
さらには10ー9 を表す『nano』としても残っています
このように単位名をひっくり返して
逆数を表す単位とすることは
物理学にはちょこちょこあって
たとえば電気抵抗を表す Ω(オーム)
この逆数の電気の流れやすさを表す単位を
『ムーオ』といいます
記号は Ω を上下ひっくり返して書きます
12月は「10番目の月」を意味する『December』
こちらも10分の1L を表す「dL(デシリットル)」
としても残っています
ある年齢以上の方には馴染みがありませんが
今の教科書では『ℓ』を『L』と書きます
因みに10Lのことを『1デカリットル」ともいい
漢字で書くと『竍』で表します
いろいろ単位について話が広がってきました
昔の授業でありがちでしたが
授業中の先生の話の脱線
実はそっちの方が生徒の頭に残っていたりして
現在では学習指導要領に沿った
指導案にのっとった授業が展開され
そんな場面も少なくなりました
教師の裁量の幅を広げ
指導要領に柔軟性を持たせることも
これから必要であると感じます
『単位』について
面白い話がたくさんあるので
また今度書きます
さてそんな訳で
1月と2月は
3月始まりの暦に付け足された月
2月は1年の最後の月だったのです
なので30日に満たず28日で終わるのでした