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校長室より「おこらいえ」

ただ、あなたを守りたかった

2025年6月22日 06時30分

地震から 539 日目

豪雨から 275 日目

 

昨日紹介した「街プロ」の千枚田グループ

平さん正角さんが取り組むボランティアに

さらに5人の有志が集い

草取り作業に参加してきました

 

 

 

 

 

 

田んぼに尻もちをつきながら

熱心に作業に汗を流しました

 

 

 

 

 

 

途中から石川県立大学の学生さんも合流しました

 

 

 

 

 


お世話をいただいている

白米千枚田愛耕会の皆さま

ありがとうございます

今後もどうぞよろしくお願いします


北信越の陸上競技大会に

出場しているふたりから報告が届きました

 

紺谷さんは女子やり投げで36m72自己ベストでした

 

 

 

 

 

 

 

 

大久保さんは男子砲丸投で11m17でした

 

 

 

 

 

 

 

 

ふたりとも予選突破はなりませんでしたが

暑い中とてもよく頑張りました

北信越で感じたこと学んだことを輪島に持ち帰り

チームの良い雰囲気を作ってくれることを期待しています


LGBTQ+ 映画上映会&トークイベントに

保健室の栃木麻紀先生と一緒に参加して

いろいろ学んできました

 

上映された映画は

「カランコエの花」と「片袖の魚」

 

「カランコエの花」は

石川県出身の中川駿監督による2018年の作品

NHK連続テレビ小説「あんぱん」の

ヒロイン役の今田美桜さんが

高校生役で出演しています

 

「うちのクラスにもいるんじゃないか?」

とある高校2年生のクラス

ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。

しかし他のクラスではその授業は行われておらず、

生徒たちに疑念が生じる。

「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」

生徒らの日常に波紋が広がっていき…

思春期ならではの心の葛藤が 起こした行動とは…?

        「カランコエの花」公式サイトより

 

「カランコエ」の花言葉は「あなたを守る」 

タイトルバックの「ただ、あなたを守りたかった」

の文字が切ない作品です

 

全国劇場での上映が終了した後も

性の多様性に関するセミナー・講演などで

教材として上映され続けています

 

「片袖の魚」も石川県出身の東海林毅監督による作品

タイトルからは

生まれつき片方の胸びれがなく

うまく泳げないカクレクマノミ

「ニモ」を思い出します

そう

カクレクマノミは性転換する魚です

群の中で1匹だけがメス

メスがいなくなると

一番体の大きい個体がメスに性転換します

だから「ファインディング・ニモ」は

冒頭でお母さんが亡くなっている設定なので

生物学的に言うと

しばらくして

お父さんがお母さんにかわるはずです

 

モデルでタレントのIVANさんも来てくださいました

IVANさんは生まれた時から心は女の子

お母さんやお兄さん弟さんたち家族に

守られて暮らしてきたそうです

 

高校での教師による

今なら完全にアウトな仕打ちなど

その辛い思い出もお話ししてくださいました

 

さすがもとパリコレモデル

ポージングもバッチリです

 

 

 

 

 

 

美しいものは美しい

目がハートの校長と

 

 

 

 

 

 

「写真撮るんなら

 メイクちゃんとしてくればよかった〜」

「何言ってんの?

 そのままでとても綺麗よ〜」

と女子トーク炸裂の栃木先生でした 


【今日の「WAJI活」】

2年生が取り組む街づくりプロジェクトを紹介し

協力してくださる方を募集するコーナー

 

第3回目は「みつばちプロジェクト」

〔解決したい課題〕

 若者世代よりも高齢者の声が優先され

 強い影響力を持つ社会

 私たち若者の目線から見た問題が

 置いてけぼりになること 

 

〔目標とする未来〕

 学生でも社会を変えられる!

 幅広い世代と協力し

 積極的に行動する未来

 

〔方法・手法〕

 これからの輪島を担う小学生と

 街プロで活動する高校生の交流

 

〔これまでの活動〕

 2024年5月

  輪島六小児童クラブで調査実施

 (輪島市では被災した中心部の6つの小学校が

  現在同じ仮設校舎を利用しています)

 2024年8月

  広島大学生ボランティアさんと意見交換会

  輪島未来スクールイベント開始

 2024年10月

  世界津波の日in熊本でプロジェクト発信

  マレーシアやブラジルの生徒との交流

 2024年7月

  大阪万博高校生EXPOサミット参加予定

あんぱん

2025年6月21日 08時25分

地震から 538 日目

豪雨から 274 日目

 

「あんぱん」が人気です

アンパンマンの作者やなせたかしさんを描いた

NHK朝の連続テレビ小説

 

私ははじめの頃の数回しか見れてないのですが

なんでもアニメの声優さんたちが

直接出演なさっているそうですね

 

まずは山寺宏一さん

ジャムおじさん チーズ カバお

モノマネの第一人者だけあって

多くのキャラを演じていらっしゃいます

芸術学校の先生役で出演されていました

 

それからあんぱんの香りにつられて

買い物に来ていた女性

しょくぱんまん役の島本須美さんだったそうです

気づかなかった…

 

今田美桜さん演じるヒロインののぶが

教師として採用された小学校の校長先生は

ばいきんまんの中尾隆聖さん

 

アニメのキャラをモチーフにした

登場人物も登場しています

 

ヒロインのぶはドキンちゃん

阿部サダヲさん演じるパン職人は

もちろんジャムおじさん

 

いよいよアンパンマンの戸田恵子さんが

登場するようです

役どころのモチーフは

鯔背(いなせ)でお侠(おきゃん)な

「てっかのマキちゃん」

楽しみです

 

個人的には

「長ネギフラメンコ」にも

登場してもらいたいです

オ・レ!


【今日の「WAJI活」】

2年生が取り組む街づくりプロジェクトを紹介し

協力してくださる方を募集するコーナー

 

第2回目は「千枚田を復興しよう」

〔解決したい課題〕

 千枚田を維持する人手が少ない

 目玉商品が少ない

 

〔目標とする未来〕

 多くの人が千枚田を訪ね景色と買い物を楽しんでいる

 何年先も千枚田を維持管理する後継者がいる

 

〔方法・手法〕

 復興ボランティアを通して田を復活させる

 千枚田で販売する商品を開発する

 

〔これまでの活動〕

 これまで何度も

 千枚田の方々とお話をしてきました

 そしてボランティアを募り

 震災で壊れたあぜ道の舗装や

 草取りをしています

 また

 クッキーを試作するなど

 商品開発を行なっています

 商品開発は楽しいです

 協力してくださる方や

 アイデアを募集しています

「街プロ」シーズン2始動

2025年6月20日 08時25分

地震から 537 日目

豪雨から 273 日目

 

現在おそらく事故により

熊野トンネルの中に

かれこれ30分ほど

立ち往生です

 

 

 

 

 

 

これから帰る方は

別ルートをお勧めします


今日

本校を会場に

車椅子バスケが行われました

 

 

 

 

 

詳しくはこちらをご覧ください

https://cms.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/2692836426667e3e98af7c015d467155?frame_id=210 

 

 

 

 

 

 


これまで日本が議論をリードしてきた

「OECD ティーチング・コンパス(教師の羅針盤)」

がリリースされました

輪島高校もその策定に

関わらせていただきました

被災したからこそ見える教育課題

という視点が取り入れられています

 

下記がOECDの公式サイトのリンクですのでぜひご覧ください

https://www.oecd.org/en/publications/oecd-teaching-compass_8297a24a-en.html


なお今回発表されたものはあくまで要約版で

より詳しい内容は

6月24日に「コンセプトノート」として

改めて公開される予定です


若手教員育成プロジェクト

通称「若プロ」

今日は数学の橋元幸弥先生による

「STEAM教育を視点に入れた授業」

 

 

 

 

 

 


「僕らの街は僕らがつくる」

街づくりプロジェクト・シーズン2が

始動しています

 

 

 

 

 

 

2年生が進めています

先輩の活動を引き継いだもの

新たに自分たちで立ち上げたもの

23のグループに分かれて活動しています

 

 

 

 

 

 

これからシリーズで紹介していきます

 

 

 

 

 

 

第1回目は「スポーツで健康」

〔解決したい課題〕

 震災の影響で遠藤する機会が失われ

 体力が低下していること

 

〔目標とする未来〕

 市民の体力が向上し健康になること

 

〔方法・手法〕

 ① トレーニングマシンを借りて

   トレーニングする場所をつくる

 ② 訪問型のスポーツクラブを設立し

   地域の方々の体力を向上させる

 

〔これまでの活動〕

 僕たちなりに運営プランを作成して

 輪島市に協力依頼をしましたが

 断られてしまいました

 それどころじゃないので

 しかたありません

 

 ①そこでレンタル会社から

  マシンを借りる計画を立てています

 

 ②同時に地域の方々の体力を向上させるため

  訪問型のスポーツクラブ設立に向けて

  事業計画を立てています

 

活動している生徒たちからのメッセージです

「僕たちからふたつお願いがあります

 ①の活動について

  地震や洪水が残した爪痕は大きく 

  僕たちは狭いグラウンドや

  歪んだ体育館を

  各部で分け合いながら

  活動しています

  数年後に再建されるスポーツ施設を 

  ただ待つのではなく

  今できることをしようと思います

  トレーニングマシンをレンタルする

  計画を立てていますので

  どなたか場所を貸していただけないでしょうか?

  また使われていない物件をご紹介いただける方は

  ご連絡をお願いします

 

 ②の活動について

  地域のみなさんにも元気になってほしくて

  みなさんの体力向上のための

  レッスンをしたいと考えています

  僕たちが訪問します!

  一緒にからだを動かして

  体力を向上させたい方 

  あるいは団体さんはいませんか?

  ご連絡をお待ちしています

被災地に寄せて

2025年6月19日 15時25分

地震から 536 日目

豪雨から 272 日目

 

「ふるさと企業を知る会」

ビジネスコースの23年生を対象に

実施されました

 

 

 

 

 

 

輪島市内の企業様9社にお越しいただいて

お話をしていただきました

 

 

 

 

 

 


さて

今年は新規採用の先生方が

5名も本校に配属されました

 

昨年

今年よりもっと悲惨な状況で

赴任した先生がふたり

 

そのうち商業科の木村先生が

手記を投稿されました

一部抜粋して紹介します

 

「教師になって1年が経ちました

 生徒にどのように成長してほしいのだろう

 と自分自身の価値観について自問自答する日々でした

 そんな中生徒から

 「商業科目は社会で使うのか」と言われました

 もちろん使いますが

 あえて「使わない」と返答しました 

 ただ

 「商業科目を学ぶ過程で身につく能力は

 これから人生で大いに役立つ」と

 自分の経験から返答しました

 その時はっきりと気づきました

 生徒には

 商業の知識そのものではなく

 学ぶ過程で養われる能力を身につけてほしいのだと

 

 初任校は輪島高校でした

 輪島に向かう道中は

 地震の影響で亀裂や段差がたくさんあり

 慎重に運転しても危険を感じるものでした

 輪島に入ると

 崩壊した山や倒壊した家屋の光景が

 目に飛び込んできました

 この環境の中で教師として働くことができるのか

 不安でいっぱいになりました

 しかしその不安も

 輪島の生徒たちの笑顔や

 真剣な眼差しに触れるうちに

 次第に和らいでいきました

 そして気づけば

 不安よりも

 どうすれば生徒たちの力になれるか

 を考えるようになっていました

 

 この1年間で

 私の中の価値観が大きく変わりました

 教育に対する考え方

 授業の進め方

 生徒への指導の方法など

 どれもが悩みと向き合い

 試行錯誤を重ねる中で

 少しずつ変化してきたものです

 その中でも最も大きく変わったのは

 被災地に対するイメージでした

 暗くて重いイメージを勝手に作っていましたが

 そんな事はありませんでした

 元気に溢れ

 賑やかで

 時に騒がしい

 そして輪島の未来を誰よりも真剣に考えている人たちが

 力強く生きている場所でした

 この環境で

 そんな彼らと日々を共にする中で

 この学校に配属されたことを

 嬉しく思うようになりました

 まさか私が

 こんなことを思うなんて」

タイムリミットあと2日

2025年6月18日 14時25分

地震から 535 日目

豪雨から 271 日目

 

北信越大会に出場する陸上部

やり投げの紺谷優衣菜さん

砲丸上げの大久保侑さんに

激励会を行い

校長会と同窓会からの

激励金を手渡しました

 

 

 

 

 

 

 紺谷さんは

「予選突破してベスト8に入る!」

大久保さんは

「輪島新記録を更新する!」

と力強い抱負を語ってくれました


自分のことは自分でする

そのことを生徒に教える教員も

自分達の場所は自分達で掃除

あたりまえのことを愚直に行っています

水曜日のトイレ掃除は校長の仕事

ピカピカに磨き上げてきました

 

 

 

 

 

 

若い頃

当時の校長先生といっしょに

素手で便器に手を突っ込んで掃除したことを

思い出します

まるで明治大学野球部の島岡監督

調べてみると

今でも明治大学野球部の伝統として

受け継がれているそうですね

さすがに素手でということはないと思いますが

 

思えば2年前の大晦日

誰もいない校舎で

便器の中に手を突っ込んで

尿石を削り落とし

ワックスまでかけて

ぴかぴかにした翌日

地震に襲われたのでした

せっかく綺麗にしたのに・・・

と悔しがったのを思い出します


その思い出のトイレ掃除の翌日

焼き尽くされた朝市界隈の片隅に

ポツンと1軒燃え残った我が家

(実際にはもう1軒ありますが)

 

 

 

 

 

 

割れたガラスや瓦

崩れた壁や天井が痛々しいまま

1年半雨ざらしになっていましたが

いよいよ20日に公費解体が始まります

 

なんとか震災遺構として残せないか

新しい朝市の入口となるこの場所で

この震災を後世に伝える施設にできないか

中に展示室やセミナー室を設けて

修学旅行生などに防災教育を施す

拠点として再生できないか

そう考えて

「大改造!劇的ビフォーアフター」に

申し込んで返事を待っています

タイムリミットはあと2日

あさってまでにオファーがあれば

公費解体を中止するつもりでいるのですが

ここまで返事がないところを見ると

この家の姿を見るのも

あと2日になりそうです

 

最後に潜り込んで

大事なものがないか

見て来ようと思います

 

有無を言わさず全てを奪われた

お隣さんに比べると

お別れを言えるだけしあわせです

非凡?平凡?役不足?

2025年6月17日 16時20分

地震から 534  日目

豪雨から 270 日目

 

詩人の 里みちこ さまから

被災地に心を寄せた詩をしたためた

「詩作品」をいただきました

 

(1)希望

  捨てられるはずのアイスの棒でこしらえました

 

  

 

 

 

 

(2)アイン スタイン(ein stein)

  曽々木海岸に打ち上げられた

  玉石を使いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(3)ありがとう ごめんなさい

  団扇を使った「詩作品」です

 

 

 

 

 

 


昨日のブログを読み返してみて

語句の誤用をしているのを見つけました

「非凡」です

たいした能力のないこと

の意味で使ったつもりだったのですが

「凡」に非らずだから

全く逆の意味でしたね

 

この他にも言葉使いの間違いをして

恥ずかしい思いをしたことが多々あります

 

まずは「役不足」

「私には役不足です」

謙遜の意味で使ったりしていました

でもよく見てみると

不足しているのは「役」の方なので

「立派な儂にこんな簡単な仕事なんかさせるな」

という尊大な意味になってしまうのですね

 

「綺羅星の如く」

(きらぼしのごとく)と読んでいましたが

(きら・ほしのごとく)なんだそうですね

 

「間髪を入れず」これも

(かんぱつをいれず)ではなく

(かん・はつをいれず)です

 

日本語って面白いですね

 

「フラダンス」も本当は奇妙な言葉です

「フラ」自体がダンスの意味なので

日本語にすると「踊り踊り」になります

「チゲ鍋」も「鍋鍋」

「サハラ砂漠」も「砂漠砂漠」です 

職員室変えちゃって委員会

2025年6月16日 16時25分

地震から 533 日目

豪雨から 269 日目

 

ポルトガルのスクールクラスターを

視察して驚いたこと

職員室に対する考え方です

 

職員室は職員の休憩場所

これが徹底されています

置いてあるのは

バーカウンターと

エスプレッソマシン

そしてソファー

 

授業から帰ってきた教員が

エスプレッソを飲みながら

子どもたちの授業の様子について

情報交換をします

 

考えてみたらそうですよね

教員の仕事場は

教室であり体育館であるはずで

 

日本のように

授業以外の文書作成に追われ

教員が黙ってパソコンに向かっている

職員室は

彼らにとっては異様な光景として

目に映ることでしょう

 

さて本校では仮設校舎の建設が始まりました

グラウンドの片隅に

とは言っても3分の1ほど

ドスンと鎮座ましまする

 

秋頃から運用が始まりその後

本校舎のジャッキアップ作業が始まります

あんな大きなものを

ジャッキアップするなんて

驚くべき技術です

 

仮設校舎が完成すると

引っ越しとなるわけですが

職員室には

あの大きくて重い灰色のデスクを

全員分運び込む必要が生じます

業者がそこまでやってくれるはずもなく

限られた教員で運ぶとなると

負担が大きく

とすれば生徒のみんなに

手伝ってもらう必要が生じます

 

私が若い頃教えていただいた

先輩の先生からの言葉で

心に残っているもののひとつに

こんなのがあります

「生徒にものを頼むことを

 躊躇しなくなったら

 教員としてはおしまいだ」

ずっとこの言葉は心に残っていて

管理職になって赴任した学校では

職員室と職員トイレの

生徒による掃除を

ことごとく廃止してきました

 

自分のことは自分で責任持ってやる

そのことを教えるべき教員が

自分の場所を生徒に掃除させることは

もってのほかだという思いからです

 

というわけで

仮設校舎に職員用の従来の机を運ぶことをやめ

これを機に

職員室のフリーアドレス化を

一気に推し進めようと画策しています 

 

教員が毎日同じ場所に座るから

そこには書類が山積みになってきて

毎朝出勤するたびに

その書類の山を目にして

やる気が失せ

そんな悪循環を断ち切りましょう

 

ただ中には

書類をサグラダファミリアのように

芸術的に堆く積み上げ

「先生あの書類どこですか?」

と尋ねると

「確かこの辺に」

とか言って一発で探し当て

しかもその書類の山が

地震でも微動だにしなかったという

驚くべき耐震構造を備えている

こんな先生もいらっしゃいました

 

このような名人級の先生はさておいて

非凡な教員は日々の整頓が大切です 

 

そんな訳で

「職員室こんなに変えちゃって委員会」

再結成です

教員一人ひとりが働きやすく

しかも生徒も訪れやすい

そんな職員室を目指してのプロジェクトです

 

再結成というのは

すでに一度立ち上げたことがあった委員会だから

 

あれは6年前

私が教頭時代の頃の話です

 

その時は

これまでのやり方をかえることをよしとしない

一部の先生の抵抗に遭い

名前の割にさほど変わらなかったのですが

今はまずはやってみようという

考えの先生が増えてきているはずなので

ある程度前へ進むことができると思われます

教育の万博

2025年6月15日 11時45分

地震から 532 日目

豪雨から 268 日目

 

この土日を利用して

NEW EDUCATION EXPO 2025 

いわば教育の万博に

大阪まで来ています

 

 

 

 

 

 

大阪の先生はちょっと出かけると

こういった機会に恵まれているのに

我々地方の人間にとっては

何万円という大枚を叩かないといけないので

こういったところにも

教育格差を感じます

 

とはいえ

自腹を切った研修は

それだけ貪欲に学ぼうという気になります

 

教育の第一人者である

鈴木寛先生のお話を聴くことができました

 

現在輪島高校も連携させていただいているOECD

そこが主催していて今年本校も参加予定の

学力検査PISA

前回の調査結果を踏まえ

現在実施されている教育施策について

お話ししていただきました

 

日本の子どもは学力が世界一なのに

ウェルビーイングが37位と

参加国中最低レベル

つまり幸福度が低い

 

詳しく分析してみると

学校生活には9割の子どもが満足しているけど

家庭からのサポートへの満足度が

世界最低なのだそうです

 

このことは家庭だけでなく

会社 社会 地域全体で取り組むべき課題です

 

まずは輪島高校ではこうしましょう

お子さんのいる教員は

最低週一回は定時に帰る

そしてお子さんと一緒に夕食を食べる

なんでもない一緒にいる時間を作る

 

それから

自分で学習する自信のない子どもが6割と

これまた世界最低

学習内容よりも学習のしかたを教える必要があります

中間テストを廃止して取り入れた

本校の「学びウイーク」の理念と一致します

期間中の行事をこなすだけでなく

どう学びに結びつけていくかを

追求する必要があります

 

教科書の内容が50年前の3倍と

カリキュラムオーバーロードの問題もあります

授業時間内で内容全てを教えることに無理があり

勉強のしかたを教えることの重要性が

ますます重要になっています

 

最近は通信制高校が

それも通学制の通信高校が人気だそうです

従来の通信制は

大勢の中にいるのが苦手な子

ひとりで学習したい子の受け皿だったのですが

今通学制の通信高校に通っている生徒が求めるのは

友達との協働学習なんだそうです

さらに学校の授業についていけない生徒は少なく

むしろずば抜けて優秀な生徒が増えてきています

このことは教科の内容を教えるのはAIで十分

たまに学校に来て

既習内容を協働学習によってさらに深める

そんな未来の学校の姿が見えてきます

何も月曜日から金曜日

週に5日も学校に来る必要などない

ということです

 

個々の生徒の認知特性にも配慮した

公正な個別最適化を意識した教材の提示も

工夫していく必要があります

ある調査によると

日本人成人における認知特性は

 聴覚優位 67.4 %

 視覚優位 13.4 %

 身体優位 17.2 % だそうです

これはほとんどの人において

耳から入る情報が

頭に入りやすく残りやすいことを

示しています

 

しかしながらこれまでの教育で行われてきた

教科書と板書中心の授業は視覚中心です

勉強が苦手と感じている人は

勉強ができないのではなくて

これまでの学校教育における 

インプットのさせかたに

問題があったということなのです

 

先生の話を聴くのに集中するのに

視覚情報を遮断するために

目を閉じて聴いていて

寝るなと叱られる理不尽な経験のある方

いるんじゃないでしょうか

ある建設業界では

視覚情報中心のマニュアルをやめたところ

驚くほど作業パフォーマンスが上がったそうです

 

教科の見直しも求められます

ある進学校に勤めていたころ

英数国は主要教科

その他は枝葉末節の枝葉教科

などと言われましたが

これからの主要教科は家庭科と保健体育です

家庭と体育は

教科横断型の合同科学の宝庫です

 料理はまさに化学だし

 食材の産地は地理

 運動力学は物理だし

 スコア分析は統計学

 

今多くの教員がイメージしている

「知識を身につけてから

 それを活用して探究活動を行う」

からの脱却が求められます

 

今後は部活動型の探究活動が求められるでしょう

送りバントが完璧にできるようになってから

練習試合に出すのではなく

練習試合で失敗させて

送りバントの練習の重要性を身をもって知る

自分が好きなことをとことん突き詰める中で

それに必要な知識を身につける

というスタイルです

 

そのためには

劇的変化を遂げている

教育AIの効果的な活用も

大きなポイントとなります

 

例えばテストの問題を作成する際に

問題集の問題文を読み込ませておいて

「〇〇な出題方法に書き換えて」

とお願いするだけで

オリジナル問題を作成することができます

これまで莫大な時間を要していた

テスト問題づくりの時間を

劇的に削減することができます

 

このことで捻出できた時間を

生徒に寄り添う時間に費やすことができます

AIがどんなに進化しても

教員にはなれないといいます

教員の最も大切な仕事は

「寄り添う」ことと

「勇気づける」ことだからだそうです

 

今回の震災で

私は痛いほどそのことを実感しました

「学校にどんな支援が必要か?」

と尋ねられた時に迷わず

「授業をしてくれ」

とお願いしました

被災地の教員にしかできない仕事は

「寄り添う」ことと

「勇気づける」ことだからです

このことを私は

一言も口にしたことはありませんでしたが

先生方一人ひとりが

実践してくださっていました 

支援される側から支援する側へ

2025年6月14日 09時40分

地震から 531 日目

豪雨から 267 日目

 

一昔前アメリカであった話です

 

ある国道沿いに

チキン料理が美味しい

こじんまりとした

レストランがありました

 

ところがある日この町に

新しいバイパスが作られる計画が

浮上しました

 

これまで

国道を通るドライバーによって

支えられていたこの店は

廃業のピンチに追いやられます

 

年老いた店主は

バイパス沿いに新しいお店を構える

資金も気力もありません

 

そこで考えた店主は

新しくバイパス沿いに出店する店に

持ちかけます

「うちのレシピを提供します

 その代わり

 売り上げあるごとに

 その◯%をいただけませんか」

 

新しいレストラン側にしてみても

これまで人気だったこの地方の料理を

そのままメニューに加えることができることは

大きなメリットです

 

世界初のフランチャイズ制の誕生です

 

この年老いた店主の名は

カーネル・サンダース


さて学校では

「臨時子ども食堂 in 輪島」

の下ごしらえが始まりました

 

 

 

 

 


さいたま子ども食堂ネットワークさまの

ご協力によります

 

 

 

 

 

 

まず、炊飯からです

 

 

 

 

 

 

9つの電気釜をフル稼働させるため

調理室以外に空き教室などに

分散させて炊いています

 

 

 

 

 

 

一気に一部屋で炊くと

ブレーカーが落ちるからです

避難所運営で得た知恵です

 

 

 

 

 

 

最初のご飯が炊きあがりました

美味しい匂いが漂っています

続々と応援に来られるボランティアの方々は

案内しなくても匂いにつられて調理室へ

 

 

 

 


 

炊きあがったご飯は

チキンパエリアになります

ケンタッキーフライドチキンさまの

協力を得ているそうです

 

本日

普通コースの3年生は模擬試験をしています

何人かお手伝いしたい生徒もいたのですが…

模擬試験を受けに来る3年生にも

振る舞っていただけることとなりました 

 

学校での準備を終えいざ会場へ

 

 

 

 

 

 

中心となっている岡本先生からのレポートです

「さいたま栄高校さんの

 総合探究部の生徒さん6名と

 引率の小野先生も

 お手伝いに来てくださいました

 さいたま市子ども食堂ネットワークの本間さまをはじめ

 たくさんの方が来てくださり

 マリンタウンが大賑わいでした

 

 

 

 

 

 

 物資を運んでくださったデコトラや

 大きなはしご車もに集結していました

 輪島高校生は

 セッティングから参加させていただき

 物資の配布をしたり子どもたちと遊んだり

 

 

 

 

 

 

力持ちたちは荷物の運搬

 

 

 

 

 

 

 そして片付けまで携わらせていただきました

 

 11時の開始後は

 『輪島にこんなに子どもたちがいたのか!』

 と思わず口から出てしまうほど

 子ども連れのご家族や小中高校生でにぎわっていました

 

 そんな様子を見た生徒からの感想をいくつか紹介します

 

 子どもたちとの遊びの補助をした3年生

 (田中さん 上田さん 吉浦さん)

  『いつもはお世話してもらう側だったけれど

   今回お世話する側だったので

   周りのことを注意深く見たり

   何が必要かを考えたりすることができた』

 

 物資の配布をお手伝いした2年生

 (谷内さん 上田さん 大岩さん 川口さん)

  『とても楽しかった!

   今度は自分たちでも

   このようなイベントを企画したい!

   たくさんの方々が支援に来てくれて

   うれしいしありがたい

   輪島市外の方々に

   いつもこういった企画で

   輪島を元気づけてもらっているので

   市内にいる自分たちも

   中心となって輪島を盛り上げたい

   ありがとうと言ってもらえたのが

   とてもうれしかった』

 などなど

 有志のメンバーに加え

 練習後の男子バレー部もかけつけてくれ

 総勢25名の生徒と4名の教員が参加しました

 

 

 

 

 

 

 ネットワークの本間さまから

 企画のコツやアドバイスもいただきました

 自分たちでも輪島を元気づけられるような

 企画を考えていきたいと思います

 そして何よりも

 いつもたくさんの方々に

 支援していただいているということが

 とてもありがたく感じています

 色々な経験をさせていただき

 輪島からさらに日本を元気づけられるような

 活動ができたらいいなと思います

 キリコ太鼓を演奏してくれた小1の男の子と

 高校生のコラボの写真です

 

授業の感想 なぜ書かせるの?

2025年6月13日 11時40分

地震から 530 日目

豪雨から 266 日目

 

朝日新聞の投稿欄

ある女子大生が

「授業の感想なぜ書かせるの?」

と問題提起していらっしゃいました

 

授業の内容に対する意見なら

考えを整理する意義を見いだせる

だけど単なる感想であるなら

書いても意味がないと

疑問に思っていらっしゃいます

 

私も大学時代そんな教授に出逢ったことがあります

毎回

「私の講義に対して建設的に意見を述べよ」

と感想を課されました

国語がからっきし弱い私は

「建設的」の意味がわからず

勝手に「批判的に」という意味と勘違いして

講義の悪口を延々と書き続けていたのでした

しかも

講義内容には大学生が反論できる要素などなく

仕方ないので

「先生があの場面で飛ばしたギャグは

 全く笑えませんでした」

のようなどうでもいい感想に

ならざるを得ないのでした

おかげさまで

皆出席で試験もそこそこできたはずなのに

「不可」つまり不合格

教授はよほど腹に据えかねていたものと

思われます

あとで友達に相談して

ようやく「建設的」の意味がわかり

後悔したのでした

 

国語は大事です

 

彼女は続けます

「感想は個人の気持ちであり

 正解がないものなので

 書いても評価されにくく

 形だけの作業になってしまいます」

 

なるほど

私自身振り返ってみると

感想文に本心を書いたことが

一度もないことに気づかされました

こんなことを書いておけば先生が喜ぶだろうと

そして点数が上がるだろうと

 

でもなんか

そのときの経験が

このブログに役立っているような気もします

このブログはほぼ本心を適当に書いてはいますが

言葉選びには細心の注意をはらっています

改行の位置とか

漢字にするかひらがなにするかとか

特に読み手が不快にならないように

このことについては

びくびくしながら何度も読み返しています

 

彼女は

書き方指導の必要性にも言及したあとで

こう結びます

「なぜ感想を書くのか

 どんな力を身につけさせたいのか

 目的をきちんと伝えるのが大切です」

すばらしいです

ぜひ教員になっていただきたいと思います

きっといい先生になると思います