101日目
「自分は〇〇がトラウマなんですよ」
この言い方は間違っているそうです
なぜなら原因がわかっているのは
トラウマとは言わないから
今日は
トラウマからの回復と
トラウマからの成長について学び
実践しました
あの日から3ヶ月が過ぎ
自分から見ると
生徒たちはとても元気で強くて
教員の方が元気づけられているような
でも元気な行動に隠された心の傷や
元気な生徒が目立つだけで
静かに耐えているだけの生徒もいる
そんな小さいことを見落としてはならない
富永 良喜先生をお招きし
大災害と子どもの心のケアにどう向き合うべきか
いっしょに学びました

先生は阪神淡路大震災での心のケアを皮切りに
神戸児童連続殺傷事件では
「心のキャッチボール」を実践され
東日本大震災の時にも
多くの方が心の傷から立ち直るための
支えをなさってこられた方です
私自身
最近になり急に
地震や火事の夢で起こされるようになり
これはフラッシュバックで
心が壊れる前触れなのか
それとも立ち直るまでの
正常なステップのひとつなのか
とても気にはなっていたので
興味深く聞かせていただきました
まず今の状況に向き合います
「眠れないときどんな工夫をしているか?」
グループで話し合い 全体の前で発表しました
ちなみに「ゲームをする」というのだけは
逆効果で全くお薦めできないそうです

そのあと ストレスへの向き合い方について学びました
ストレスに対応するには
安心→絆→チャレンジ
の段階があるそうです
(1)安心
災害直後に感じていた恐怖や
大切なものを失った喪失感
時間の経過とともに薄らいでいます
特に発災後数日間のことは
思い出そうとしても
思い出せないくらいです
どうやって生き延びたのか?
何を食べていたのか?
それすら記憶はあいまいです
「忘れる力」ってありがたいと実感
(2)絆
こうして
トラウマ反応や喪失反応が
軽減されてくると
代わりに
不自由な生活が長引くことによる
生活ストレス反応が大きくなってきます
そのことに向き合うためには
安心して語れる場をつくり
被災体験に直接触れないテーマの表現を行うことが
重要になってきます
今この段階に来ています
(3)チャレンジ
避けようとしていることに
少しずつ向き合うことで
思い出として肯定的に整理される
「どうしたらトラウマから立ち直るか?」
この問いに対して「好きなことをしまくる」
と答えた生徒がいました

このような段階を経て
震災のショックから立ち直ることができます
11日(木)7限目には
僕らの街は僕らが創る「街プロ」を始めています
奇しくも震災のトラウマからの脱却を図るための
プログラムになっているということを
今日のお話を聞いて確信できました
先日の「のと未来トーク」では
学校を中心とした地域住民が語り合える場
の重要性が指摘されました
「街プロ」をまさにそんな場にしたい
保護者のみなさま
地域のみなさま
ぜひ学校にお越しください
一緒に討論に入っても結構ですし
生徒たちの活動を見守るといった参加でも結構です
カタリバさんが
全日本チームが直接着ていたという
グラウンドコートを
サッカー部に贈ってくださいました

今日は99日目
ご存じでしたか?
今年は昭和99年です
昨年創立100周年を迎えた輪島高校に
101年の歴史の中で最も少ない
76人の入学生を本日迎えました
輪島高校を選んでくれた
入学生のみなさん
輪島高校を信頼して送り出してくださった
保護者のみなさま
おめでとうございます
そしてありがとうございます
学校の様子をご覧ください
ほんとうにズタズタです
でもこれでも先生方先輩方が
みんなを迎えるために
一生懸命片付けをして
今日の日を
準備してくださいました
さてみなさんは
日本で一番過酷な環境で
高校入試に備え準備をしてきました
去る1月17日
白山市の施設へ集団避難避難する
みなさんを乗せたバスを見送る
お母さん方の涙を
テレビで拝見しました
生まれて初めてこんなに長い時間
親子バラバラに過ごす
お互いにさぞ不安なことだったと思います
でもそんな中でしっかりと
前を見つめ
努力を重ねて
たくましくなって今日の日を迎えました
輪島高校では
そんなみんなのことを
未来の世界からやってきた留学生
と考えています
今 たまたまタイムスリップして
この悲惨な世界に
辿り着いてしまいました
でも帰って行くべき
輝かしい未来の世界があります
未来の世界はどんな世界でしたか?
いつの日かその未来の世界へと帰っていくのです
その時が来るまで
今できることを
精一杯やっていきましょう
未来を生きるために必要なことを
輪島高校で3年間しっかりと学んでください
最近夢を見るようになりました
地震の夢
火事の夢
そしてもう帰ることのできないはずの
元の家に帰って行く夢
そんな夢で夜中に何度も
目が覚めるようになりました
これまで夢を見ることもできないくらい
毎日疲れ果てていたのに
少し前に進んだ証しだと思います
止まっていた時間が動き始めた
なんだかそんな気がします
これから暖かくなってきます
復興もこれから一気に進んでいくでしょう
「自分の未来は自分で決めよう」
今日の入学式にあたり
式場を花で飾ってくださったのは
卒業式にも来てくださった
フラワースクールミュゲの
水上詩子さん
今回はいっぱいの青い胡蝶蘭を
あしらってくださいました
青い胡蝶蘭の花言葉は
希少、尊敬、愛情
誰にも経験できない希少な悲しみの中でも
尊敬と愛情をとの思いを込めてくださいました
それから本校卒業生で
平昌オリンピックのスケルトン競技に出場された小口貴子さんが
入学生全員にバームクーヘンを贈ってくださいました
また式後には
ガルガンチュア音楽祭のアンサンブルメンバーによる
演奏のプレゼントをいただきました
ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3重奏です
リトアニア語の「ありがとう」を教えてもらいました
「アチュー!」

98日目
これからの能登をどうしていくか
まちに住む皆でかんがえるイベント
「のと未来トーク」が
NPO法人「カタリバ」さんの主催で
本校を会場に行われました
石川県創造的復興プラン骨子案にもとづき
高校生からシニアの方まで
100名近い参加者で
おおいに話し合いました

それぞれの立場からさまざまな意見が・・・
いくつかをご紹介します
(1)なりわいの再建と仕事
〇他へ避難している人が少しでも早く帰ってこれる体制を
〇従来なんとなく存在する輪島門前町野という心の壁を取っ払っていきたい
〇水道と山水の活用というダブルスタンダード
(2)暮らしやインフラ
〇こんな環境だからこそ見直された物々交換の魅力
〇不便なところに価値がある
(3)地域文化の継承
〇溜池、お祭り、輪島塗、食文化、芸術、今ある全てのものが財産
〇輪島塗に価値があるというよりそれを育んだ環境に価値がある
(4)学校や子どもの居場所
〇子供を真ん中に置いていない企画はダメ
〇我慢をさせない未来を作るよと子どもたちに約束を
〇卒業後輪島を出る高校生の帰る場所として
〇地域も学校もズタズタな今こそ学校を拠点とした地域と話し合う場を
(5)安全安心な地域づくり
〇平時では想像できない団結力を今回見せた
〇輪島市民はみんなが防災のセミプロ
(6)創造的復興リーディングプロジェクトの創出
〇避難所と輪島での2拠点居住支援の施策を
〇伊丹からの飛行機誘致
〇既存のシステムを破壊する勇気
視点を未来に向けるために
お越しいただいたアドバイザーの方からは
次のような元気の出るメッセージを
いただきました

宇宙ロケット開発に何度も失敗している現場で
こんな意見が出された
「開発者を乗せたらいい」
つまり当事者意識がないとプロジェクトは成功しない
上から降ってきた復興計画に乗っかるだけでは
自分たちが望まぬ町になってしまう
自分の心を整理するだけで精一杯な今
一人ひとりの置かれた環境を整えるだけで精一杯な今だからこそ
うしろ髪ひかれ街を去った仲間を再び迎えるために
住民からの意思表示をする力が必要である
自分はフランスの三つ星レストランでの修業時代
「輪島は負けてない
山もあり海もある
大嫌いで一度飛び出したふるさとだけど
世界中から人を呼べる街にできる」
と思った
そして戻ってきたこの町で
ミシュランレストランを創り上げた
今ミシュランの星を返上してでも
キッチンカーからでも立ち上がる!
のと里山空港を世界の玄関口にしたい
能登の最寄りのマックは羽田空港
伊丹からも航空機の誘致を
創造的復興を果たし能登全体を聖地に
この街にあるクラフト輪島塗は世界の最高峰
シンプルな美しさを追い求める総持寺もある
日本中の全デザイナーが助けたいと思っている街
山村漁村の不便な暮らしが
逆に魅力になる可能性に満ちた町
3人の子どもをこの町で育てながら
実は苦しさを感じていた
それは変化に乏しく一発逆転しにくい環境
今回の地震で子どもたちが4割減った
今まで苦しんでいたことからの脱却をもう一度
街の再生を子どもと一緒にやっていく
自然と文化の共生が世界のテーマである今
そのことを従来行ってきたこの地は
周回遅れから世界のトップランナーへなれる
そのために
この街で出しゃばる人をつぶさない
褒めて伸ばす土壌作りが
この街の課題である

今回の意見は次回の県の会議に提出されます
93日目
金沢方面へ避難している生徒の
学習環境を確保するため
内灘高校の施設の一部を
お借りできることとなりました
内灘高校では
被災した能登地区の高校から生徒が集まり
それぞれの学校からの
オンライン授業を受けるほか
体育の授業や部活動にも
参加できます
内灘高校では
退職された校長先生方が
寄り添ってくださることとなり
安全面が確保されるほか
学習面でもご指導いただけ
心強い限りです
金沢駅からのスクールバスの運行や
公共交通機関の交通費負担の
準備も進められています
石川県教育委員会が全力をあげ
バックアップしてくださっています
新学期からは
町野や門前方面からのバスも
ルートを変えながらではありますが
運行できるとの話も聞いています
東日本大震災の際には
2ヶ月で20万人動員された
全国からのボランティアも
今回は7000人
「静かな被災地」と例えられるほど
遅々として進まぬ復興ではありますが
現場の人間は
できることから工夫を凝らし
着実に前へ進んでいます
オンライン授業に対応するための
新しいオンラインシステムを
県教委が準備してくださいました
今日は先生方への研修会です
これまでのオンラインでは
黒板の字が見えにくかったり
先生の声が聞きとりにくかったり

今回導入したのは
先生を自動追尾しながら
黒板のアップもしてくれたりする
最新のデバイスです
コロナのときは
全国的に一気にオンライン授業が
すすみましたが
今回も同じです
全国に先駆けた
いろんなチャレンジができそうで
逆にチャンスです!
また午後には
新入生オリエンテーションを行いました
みなさん親元を離れ
集団避難所での受験勉強を
乗り越えて入学してきた
逞しい
そして凛々しい顔をしていました

校長挨拶では
先日来て下さった Keisuke Honda の
サインボールを見せ
「辛い思いをした者は
きっと誰よりも強くなれる」
のことばをそのまま伝えました
そのときの Keisuke Honda の様子はこちら
https://sportsbull.jp/p/1773817/
92日目
杉原 千畝は
第二次世界大戦中のリトアニアに赴任していた
日本領事館領事代理で
ナチスドイツに迫害されていた
ユダヤ人を救うため
大量のビザを発行したことで知られます
ユダヤ人が脱出するルートは
日本を経由して第三国に航るしかない状況下でしたが
日本政府はそれを認めていませんでした
助けを求めて押しかける大量のユダヤ人
千畝は自らのクビをかけて
独断で6,000通ものビザを書き続けたのでした
今日は発災からちょうど3ヶ月
そして新年度の始まりの日です
現時点でおよそ30名の生徒が
転学の手続きを提出しています
全校生徒のおよそ15%にあたります
住む場所を失い
転学を余儀なくされた生徒たち
教務主任の橋場将之先生を中心に
1月からずっとその書類作成に追われていました
今回は震災という特殊な状況下のもと
本来ならば認められにくい公立高校どうしの転学について
柔軟な対応を迫られています
高校を転学するには
(1)在籍校に転学希望を申し出る
(2)高校は教委に打診する
(3)教委は転学先の高校について定員やカリキュラムを調べ
条件がそろっていれば
(4)転学先高校と在籍校に話を進めるよう指示する
(5)当該校の校長同士で協議し
(6)在籍校は成績等の資料を転学先へ送付する
(7)転学先は成績やこれまでの履修科目を調べ
卒業の可能性があるか判断する
特に未履修にならないか慎重に調べ上げる
(8)転学試験を課す場合もある
(9)転学が認められたらさまざまな書類作成
(10)健康診断票や制服や体操服の手配なども
このような手順で一人ひとり丁寧に手続きをします
多くの生徒は4月1日付けで転学します
現在 そろそろ日をまたごうとしています
一人ひとりの書類に
最後のはんこを
たった今捺し終えました
「新しい学校でうまくやっていけるかな?」
「友達できるかな?」
「みんなに受け入れてもらえるかな?」
一人ひとりの顔を思い浮かべながら
一枚捺すごとにさみしさがこみ上げます
杉原千畝もきっと
ユダヤ人の避難先での幸せを祈りながら
一枚一枚ビザを書き続けたのだろうな
そんなことふと考えました
90日目
輪島高校では部活を部活道といいます
単に技術やスキルを身につけるだけでなく
人として大切なことを身につける場所
を目指しています
元校長先生である赤田英明先生の命名です
「3つのA」
あいさつのできる
あきらめない
あいされる
をモットーに日々自分磨きです
できることからひとつずつ
始めています
そしていろんな方々から
支援の手を差し伸べていただいています
サッカー部は
金沢医科大学高松球技場で
卒業生の引退試合を行いました
結果は5ー0で現役チームの勝ち
サッカーを続ける卒業生もいます
思い出に残る一日となりました

バドミントン部は
県立工業高校で
能登地区の被災した学校が集まり
合同練習会です
県高体連バドミントン専門部が企画
筑波大学バドミントン部のみなさんが
来てくださいました
竹原慧監督はじめ
アクアバドミントンの漆崎真子コーチ
一流の方々から直接ご指導をしていただきました

野球部は
仙台育英高校さんが
本校と飯田高校を招待してくださり
27日〜29日の日程で
ホームステイしながら
合同練習や練習試合をしました
ほんとうにありがとうございます
道具がない 場所がない 集まれない
でもあきらめない
男子バレーボール部は
クラウドファンディングで
資金集めを始めました
支援されるのを待つだけでなく
自分たちで行動を起こしました
おばあちゃんと一緒に
倒壊した家の下敷きになった部員が
自力でノコギリで脱出する一部始終を撮影した
生々しい動画もアップされています
https://camp-fire.jp/projects/view/749046
第二体育館の照明の修繕も始まりました
4月から部活動で活用できます

88日目
金沢地区へ2次避難しているみなさん
学習環境の確保ができました
かほく・津幡~野々市・白山地区に
避難している生徒は
4月以降当面の間 内灘高校へ通うことになります
詳しい内容につきましては
一斉メールでお伝えしますのでご確認ください
高校魅力化プロジェクトの皆さんが来校し
次年度の探究学習の目玉
未来の向けて輪島を創造しよう
輪高生による街づくりプロジェクト
『街プロ』について
作戦会議を行いました

プロジェクトメンバー 教員それぞれにとっても
生徒同様探究活動です
まずNPO法人「じっくらーと」代表小浦様より
先日生徒が参加した
「マイプロジェクト」全国サミットの
報告がありました
優れた発表に触れて
生徒の心に火がついたようです
新年度に入ったら
福祉 交通 教育 …
それぞれ自分がやってみたい
カテゴリーに分かれ
興味関心のある街づくりに取り組みます
仲のいい友達同士だとすぐ行き詰まるので
学年をまたいで交流したり
他校の生徒とオンラインで繋いだりします
さまざまなコンテストへの出場や
大学入試総合型選抜も視野に入れます
アイデアがどんどん膨らみます
未来のことを考えると
なんだかワクワクしてきます
自分のこれまでの経験からの知見を以下に
(1)似たものが3人寄っても文殊の知恵にはならない
「3人寄れば文殊の知恵」といいますが
3人いれば誰かがアイデアを出すだろう
という人任せな態度ではダメだし
3人いるからといって
1人が何かを思いつく確率が上がるわけでもない
誰かの考えに2人が無批判に追従するだけでは
単なる1人の思いつきに過ぎず…
特に本校生徒は
幼小中と固定された人間関係の中で育っており
仲良しグループの中では
意見を言う者と追従する者の関係が
できあがってしまっています
そんな中で話し合いをしたところで
インブリーディングを繰り返して
衰退していったメディチ家のようになるだけ
敢えてこれまで話したことのないメンバー同士の
グルーピングが求められます
(2)最初に会議ありきでは必ず失敗する
自分は昔から
長い会議 長い挨拶 長い説明
が大嫌いで
若い頃 職員会議を無くそうとして
立ち上がったことがあります
多くの賛同者を得てこれからというとき
「会議をなくすためにどうしたらいいか
会議をしますので…」
と言ったら全員離れていきました
絵に描いたようなバカですね
まずは走り出すこと
(3)「夢」を「志」へ
自分の「夢」のためだけに動いているとき
困難な場面で多くは簡単に辞めてしまいます
「夢」に
他者に対する役立ちや
社会貢献の要素が加わると
ちょっとやそっとでは諦めない
「志」に変わります
80日目
主に野球部が使用する本校のグラウンドは
発災時より自衛隊の基地として運用され
多くの車両が駐屯しています
当初は液状化を起こしてしまい
自衛隊車両であってもスタックして
身動きがとれない状態となりましたので
バラスを敷いたり改良剤を撒いたりと
全くグラウンドとしては
使い物にならなくなってしまいました
土の入れ替えを待つしかないのですが
いつになるか目処が立ちません

サッカー部はマリンタウンにある
学校から離れたコートで練習していたのですが
こちらは人工芝が剥がれてしまい
全て張り替える必要があります
剥がしてしまった人工芝の
処分にも困っています
マイナス×マイナス=プラス
野球部の冨水監督が知恵を絞り
とっておきのアイデアを
出してくださいました
剥がした人工芝を
輪島高校のグラウンドに敷き詰め
人工芝グラウンドにするのです
土はそのまま使え
人工芝の処分が要らず
体育にも使える
一石三鳥です
そうと決まれば善は急げ
さっそく人工芝の運び出しです

できない言い訳を考える暇があったら
どうやったらできるか考えろ
自分が日頃言っていることを
身をもって後輩に見せてくれる監督は
本当に頼りになります
野球部は23日(土)
同じ被災した能登から選抜に出場している
日本航空石川の応援に行きます
資金を保護者会の方が集めてくださっています
ご賛同される方はぜひご支援をお願いします
https://www.makuake.com/project/ishikawa-baseball/
Astro Science Cosmo Tour 2日目
ご飯を食べて出発です


まず訪れたのは地質標本館
今回の地震と大きく関わっていると考えられる
謎の水「深部流体」の特別展が
4月より始まるそうで
残念ながら見ることができませんでした


続いてはJAXAのガイドツアー
このツアーは3か月前の1日から
ネット予約が始まります
即埋まってしまうので
昨年12月1日の午前0時に
インターネットに接続して予約しました
その日の夜明けにはもう定員オーバー
去年1番の大仕事でした


新入生のみなさん
輪島高校ではこのような
学びの心に火をつける
さまざまなしかけを用意して
待っていますよ
79日目
今朝 科学研修ツアー
Astro Science Cosmo Tour(ASCoT )に
11名の生徒が旅立ちました
学びを止めるなの言葉を胸に
科学の最先端を学ぶツアーです
2泊3日でさまざまな施設を巡ります
明日は9:00からつくばの地質標本館で
地震のメカニズム等について学び
10:40からJAXAのガイドツアーに参加です
明後日は9:00から東京大学キャンパス
11:30より日本科学未来館を見学し
21:00には帰ってくるという日程です
震度7の激震にも耐えた
100周年記念モニュメントの前から

100周年記念ワゴン車で出発です

無事金沢駅に到着しました
このあと新幹線で東京へ向かいます

東京国立博物館に行きました
現在
建立900年「中尊寺金色堂」
特別展を開催中です

本当はサイエンスツアーということで
国立科学博物館を訪れる予定だったのですが
私のミスで国立博物館に行っているようです
でもまあ歴史も科学ということで…
そもそも文系理系って分けているのは
日本だけなんだそうです
女子は文系科目が得意で
男子は理系科目が得意という概念も
そう刷り込まれているだけの
単なる思い込みのようです
実際 国際学力テストの結果を見ても
女子の方が理科数学の成績の良い国も
フィンランド
スイス
カナダ
デンマークなどです
これ何かとピタリ一致しているのですが
わかりますか?
女子カーリングの世界ランキングです
氷上のチェスと言われるカーリングには
理系の頭脳が求められます
ということは
カーリングの強い日本の女子は
本当は男子に負けない
素晴らしい理系の頭脳を
持っているはずだと思います
男女のステレオタイプにとらわれない
全ての生徒が自分の得意を伸ばせる
教育をしたいと考えています
ちなみにデンマークには
「カーリングペアレント」
という言葉があるそうです
とにかく学校にクレームを言ってくる
「モンスターペアレント」や
子どもの上をぐるぐる旋回しながら監視して
我が子に危機が及ぶと急降下してくる
「ヘリコプターペアレント」の類で
本来子供が自分で解決すべき障害を
先回りして掃き取ってしまう親のことです
教育の問題は世界共通のようです
掃き取るといえば昨日
男子バレー部が練習と床掃除していたところ
長野県から派遣されている
諏訪市の山岡さんと
茅野市の牛山さんのお二人が
一緒に床をブラシとモップで
掃除してくださいました
最後には生徒たちに
「大変な環境だけど頑張って」
と言っていただきました。
日々感謝です。

ご寄付もいただいています
河田 哲也 校長先生はじめ
神戸市立長尾小学校のみなさん
先日練習試合に訪れた高岡商業高校の
野球部保護者会とネット会のみなさま
富山県は高校野球の盛んな地域で
毎週の練習試合にも地元ファンの皆さんが
ネット裏で観戦されています
これがいわゆるネット会だそうです
「最近スライダーのキレがな…」
「リリースポイントがちょっとな…」
監督より詳しかったりします
本当にありがとうございます
76日目
3月18日(月)
高校野球春の選抜大会が開幕します
石川県から2校選ばれています
星稜高校ともうひとつは
日本航空石川
輪島市にある日本航空石川の校舎は
今回の地震で甚大な被害を被り
現在は山梨県にある本校で
学習や部活動に励んでいます
大会6日目 23日(土)の第一試合
初戦を迎えます
石川県高野連が
能登地方の高校の野球部員を
甲子園に招待してくださいました
災害を乗り越えて闘う仲間たちを
能登地区の高校球児が心をひとつにして
応援するためです
この活動をを支援するため
能登地方の野球部保護者会長ら有志が
クラウドファンディングで
資金を募ってくださっています
https://www.makuake.com/project/ishikawa-baseball/
星稜高校は一回戦を突破すれば
二回戦
日本航空石川の次の試合に登場します
ぜひ2試合続けて
石川の球児を応援できたら
北信越の枠は元々2校で
準決勝で敗れた日本航空石川が
選ばれることはほぼないと
思われたのですが
星稜高校が
明治神宮大会で優勝し
北信越の枠がひとつ増えたおかげで
今回の出場が叶いました
そう考えると
星稜高校が
我々を元気づけるためにくださった
贈り物のような気がします
本校は昨秋の石川県大会で
日本航空石川に敗れて
ベスト4を逃しました
甲子園は
本校野球部にとっても目標の場所
今回の経験を通して
夏の大会では
能登地区の公立高校初の
甲子園出場を果たしてほしい
このような機会を与えてくださり
本当にありがとございます
75日目
「輪島に残るみんな
一緒に新しい街創ろう
一旦輪島を出て行くみんな
いつの日か必ず
戻ってこい
みんな驚くような
街を創って待っている」
卒業式で3年生に約束しました
大法螺ふきにならないよう
1、2年生を集めてお願いをしました
輪島高校では
輪島の魅力を再発見し高めることを目指し
「WAJI 活」という
探究活動を展開してきました
これまでも
新しい交通システムの提案や
業者とタイアップしての商品開発
さまざまな活動を行なってきました
焼き尽くされた街を目の前にして
新しい街づくりに
高校生の力を発揮できる
逆にチャンスであると
考えるようになってきました
新しい街ができるまで
自分がこの世にいる保証はありません
であるなら
高校生たちが
自分たちが将来住む街を
自分たちで創りあげる
こんな夢のある取り組みを
体験させることが
今の自分にできること
そう考えるようになってきました
今日はそのキックオフです
輪島市高校魅力化プロジェクトさんと
「じっくらーと」さんに企画していただき
「未来に向けての輪島を創造しよう
輪高生による街づくりプロジェクト」
をスタートアップさせました
グループごとに
どんな街にしたいか
どんな街なら戻って来ようと思うか
どんな街なら行ってみたいと思うか
話し合い 提案し合いました

放課後にはオンラインで
OECD Future of Edication and Skills 2030
に参加しました
30を超える国からの参加者で
「2030年に望まれる社会のビジョン」
「それを実現する生徒像と資質能力」
を創造するプロジェクトです
今日はウクライナやトルコ
日本からは大阪 大分 そして能登から
高校生が参加して活発な議論を交わしました
本校からは久保穂乃佳さんが参加しました
取材に来てくださった方のおなまえが
「こころ」さんだったので
それで思い出したいい話をひとつ
桑田佳祐さんは
「コロ」という犬を飼っていました
ある日コロが子供を産みました
「コロ」の子なので
「ココロ」と名づけました
さらにそのあと「ココロ」が子供を産みました
「コロ」から見たら孫なのでその名は?
いい話でしょ
74日目
3月14日
Why today is Whiteday?
(1)気づく
どうしてバレンタインデーは
女性から男性へチョコを贈るんだろう?
(2)考える
男性から女性へ贈ってもいいんじゃ?
→ホワイトデーが作られる
(3)比べる
バレンタインデーが先なのは不公平では?
→隔年交代にしては?
→1月にも何か作れば?
そもそも男女の区別いる?
→友チョコが生まれる
こうやってビジネスチャンスが
どんどん広がっていきます
きづく→かんがえる→くらべる
頭文字をとって「きかく」
新しいものを企画するときには
この流れを意識するといいよ
これはおちまさとさんのコラムからの引用ですが
毎年探究学習のスタートアップの時に
生徒に話しています
新しい街づくりに活かそう!
今日は石川県立高校の合格発表がありました
本校でも正午に掲示がありました

こんな状況でも
輪島高校で学ぼうって
選んできてくれたみんな
ありがとう
つらくさみしい集団避難所で
一生懸命勉強してきた人もいます
君たちの期待に応えれるように
精一杯のことをしますね
先日、京都府久御山町立東角小学校
のみなさんからご支援をいただきました
子どもたちが作ってくれた
メッセージボード
本校の校舎に通ってくる
輪島市6校の小学校のみんなから
よく見えるところに張りました
みんな元気が出ます
本当にありがとう

先日紹介した
熊本県立御船高等学校のみなさんから
ビデオレターも届きました
https://youtu.be/hp7TgdMJLww
被災から立ち直られて立派になっている様子
頼もしいですね
励みになります
体育館では部活動再開の準備をすすめています
拭いても拭いても埃で真っ白です
床がハーフパイプのように窪んだ
第一体育館に比べ
第二体育館は比較的傾きが少なかったため
新年度からなんとか体育でも使えそうです
今日は男子バレー部の生徒が
活動しています

71日目
どんなときでも学びを止めるな
発災以来一貫して言い続けています
学校としてさまざまな学びの場面を整えています
(1)科学旅行 Astro Science COsmo Tour(ASCOT)
3月19日(火)~21日(水)
JAXA 国立科学博物館 日本科学未来館
などを訪れ最先端の科学を学びます
希望者9人が参加する予定です
地震のメカニズムや
地球のダイナミクスなども学べます

(2)日本OECD協働研究ワークショップ
3月15日(金)ハイブリッド形式で行います
今だ戦禍にさらされているウクライナ
昨年大地震に見舞われたトルコ
そして輪島から高校生が参加します
通訳もつくので日本語でOK
こちらは参加者募集中です

(3)全国高校生マイプロジェクト
「わたし」からはじめる未来
日本最大級の「学びの祭典」
東京で開催される全国サミットを
見学し次年度の探究活動へ繋げましょう
3月22日(金)~24日(日)
交通費宿泊費無料です
こちらも参加者募集中です
(4)食で復活へ向けて歩きだそう
日本司厨士協会北陸地方本部理事で
VICTORIA GROVEの料理長を務める
宮野裕次郎さんが学校を訪れ
生徒全員にフレンチコースを
ごちそうする約束をしてくださいました
こちらは4月22日(月)に実施します

そのほか、まだ詳細は言えませんが
ワクワクする企画次々としかけますね
お楽しみに
学ぶ環境を整えることも
少しずつですが着実に進んでいます
(5)OECD教育スキル局訪問
アンドレア・シュライヒャー局長
田熊 美保シニア政策アナリストをはじめ
多くの方がお見えになりました
高校生が自ら住む街をデザインする
今後取り組む企画について理解を求め
未来を向いて歩き出す高校生への
絶大なる支援をお願いしました


お土産にフランスの塗り絵をいただきました
被災された方への心の慰めにということです

(6)県教委保健体育課の方が視察に入られました
床が陥没した体育館
逆に隆起したトレーニング場
液状化したグラウンドなど
全く体育ができない現状を見ていただき
新たな体育施設の建設が急務であることを
説明しました
現在、第2体育館の床は比較的傾いていません
蛍光灯が落ちかかっていますが
3月28日(木)に修繕が入る予定です
それ以降、部活動を再開します
階下にはまだ避難民の方が
いらっしゃいます
大きな声と足音が予測されますが
どうかご容赦願います
今日の「PLAY FOR JAPAN」
メキシコより
日本の皆さん、
私たちはいつでも一緒にいます。
戦後の復興を遂げたのと同じように、
この困難を乗り越え、
立ち上がっていけると信じています。
そして粘り強く戦い続けるということを、
いままた皆さんは、
世界に偉大なる手本を示してくれているのです。
日本の皆さん、頑張れ!
絶対に、前に進んでいける!
心からの愛と深い敬意を
68日目
3月1日に行われた卒業式の
校長式辞の中で
こう言いました
「輪島に残るみんな
一緒に新しい街つくろう
一旦輪島をはなれるみんな
驚くような街を作って待っている」
高校には
「総合的な探究の時間」
という授業があります
実社会や実生活と自分との関わりの中から
自ら問いを見つけ出し
他の人との協働をとおして
新たな価値を創造し
よりよい社会の実現を目指す教科です
輪島高校のテーマは「WAJI活」
自分たちの住むWAJIMAの魅力を再発見し
未来を創造するための活動を
これまで行ってきました
新しい交通システムの提案や
スイーツフェスなどの企画実践
地元の企業とコラボしての商品開発
さまざまな工夫を凝らした取組を
これまで行ってきました
なんのためにやってきたのか
今このときのためである
そんな気がしてなりません
焼け野原から新しい街を創り出す
その大切なミッションを
これからここに住む世代の意見を抜きにしては
語ってはいけないと思うのです
自分たちの住む街を
自分たちの力で創り上げていってほしい
希望に溢れる未来の街を
「WAJI活」実践編のキックオフです
生徒のみんな
新しい街のコンセプト
それぞれ考えておいてください
自分がワクワクするようなプランをぜひ
いろんな街を調べてみるといいね
あらゆるところにヒントがあるよ
たとえばディズニーランドにある
7つのテーマランド
西から東へ向けて過去から未来が
北から南にかけて夢から現実が
それぞれ配置されてるんだそうですね
ATMは南にあるのだとか
ファンタジーランドやトゥモローランド
輪島だとどんなテーマランドが考えられますか
次に挙げる都市の共通項は何かわかりますか?
オランダのアムステルダム

https://worldheritage-mania.com/heritage-canal-amsterdam/
デンマークのコペンハーゲン

https://www.styleofnorth.com/archives/8430
アメリカのポートランド

https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/post-3020/
フランスのストラスブール

https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/1005462/
オーストラリアのメルボルン

https://www.tripadvisor.jp/
これらはコンパクトシティといって
街の大切な機能が小さくまとまっている
住みやすい街です
住民が積極的に街作りに関わった結果
みんなが住みやすい街に仕上がっています
いろんなところに
アイデアの種がころがっているよ
67日目
高校入試の全ての日程が終了しました
今日も夕方に
中ぐらいの余震がありましたが
試験中でなくてホッとしてます
悲しいお知らせとうれしいお知らせがあります
悲しいお知らせから
神戸大学の名誉教授で
阪神淡路大震災からの復興への提言を続け
東日本大震災の復興構想会議の議長を務められた
政治学者の五百旗頭真(いおきべまこと)さんが
亡くなりました
能登半島地震の復興計画にも
お力を貸していただけるのでは
と期待していたのですが…
ご冥福をお祈りいたします
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6493921
先生の残されたご提言を
次世代に繋いでいくのが
我々の役目であると思います
https://mainichi.jp/articles/20240301/k00/00m/040/350000c
決して自衛隊の初動が遅いなどと
責めるつもりは毛頭ありません
むしろ苛酷な現場で
命がけで闘ってくださっている姿を
目の前で見ているだけに
感謝の気持ちでいっぱいです
日本の自衛隊は
世界に誇るべき
唯一無二の組織であると思います
しかしながら
今回得られた教訓は
必ず次に活かさなければ
なりません
千葉県の方でも地震が続いています
最低でも自力で最初の3日間を生き延びる
準備はしておいてください
必ず起こるものとして
最善の準備をしておいてください
初詣のおみくじで
「大凶」あと数時間で今住んでいる街が消えてなくなる!
と書かれていたとしたら
誰がそんなこと信じますか?
でも本当に起こったのです
次にうれしいお知らせ
国公立大学前期日程の合格発表が始まりました
ぞくぞく合格の知らせが入ってきています
おそらくダメだろうなと思っていた生徒も
逆転合格を勝ち取っています
本人が「震災枠かな?」とうそぶくくらい・・・
そんなことないよ
一生懸命頑張った結果だよ
それもこれも
金沢での学習環境を提供してくださった
公立高校の関係者
およびハイアットセントリックのみなさま
2次避難先として落ち着いた生活環境を
保証してくださった金沢彩の庭ホテルのみなさま
最後まで学校を信じてくださった
保護者のみなさまのおかげです
もちろん3年生の担任
進路指導担当の教員も
自身も被災している中
最後まで粘り強く指導しました
このあとも合格発表は数日間続きます
今日の「PRAY FOR JAPAN」
病院のレストランで働いている
母から聞いた話。
節電かな?
暗いレストランで食事中の老夫婦。
ただでさえよく目が見えない老婦人
『じーさんの顔が見えないから
昔のじーさんの顔を思い出しながら
食べることにしましょ』だって。
なんかいいよね~。