SSH活動記録

【SSH】【1年生】理数探究基礎が開講! データサイエンスという「武器」を手に、探究の舞台へ

2026年4月16日 11時29分

1年普通科の「理数探究基礎」がついにスタートしました。

開講式ではまず、現3年生のプレゼンテーションビデオを視聴し、2年後の自分たちが到達すべき高い壁と、その先にある達成感をイメージすることから始めました。

続く概要説明では、「味噌の熟成期間と味の関係」を例に、探究の肝となる「問いの立て方」について考えました。単に「味はどう変わるのか」という漠然とした疑問では、研究は前へ進みません。「塩分濃度はどう変わるのか」というように、焦点を一点に絞り込むことで、初めて研究は深まります。

この絞り込みを行うことで、生徒たちは「滴定」といった自分たちがまだ知らない適切な実験技術の必要性や、そこから得られるデータの重要性に気づき、科学的な手法を学ぶことへの理解を深めました。

探究学習には、大きく分けて「課題・仮説の設定」「実験・調査の技術」「結果の処理・分析」という3つの柱があります。これらはどれも欠かせない要素ですが、本講座の1学期では、まず3番目の「結果の処理の方法」を徹底的に身に付けることからスタートします。

データサイエンスの手法を用い、数値をグラフ化して関連性を明らかにする。その「結果を処理する技術」こそが、あらゆる探究を支える確かな土台となります。この1学期で、一生モノの武器を手に入れてほしいと願っています。

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【SSH】サイエンスフィールドワーク@根上工業を実施しました

2026年3月25日 16時58分

本校SSH推進室の「究めるものづくり研修 サイエンスフィールドワーク 教科書から飛び出す化学式のリアリティを体感しよう@根上工業」を325日(水)に開催。本校12年生27名が能美市の根上工業株式会社を訪問しました。同社は、何よりも「化学が好き。」という純粋で強い信念のもと、独自の高付加価値なポリマー製品を展開している企業です。

冒頭の会社説明では、同社の技術が驚くほど身近な場所で使われていることを学びました。化粧品のさらさら感を演出する微粒子ポリマーをはじめ、ペットボトルのラベルの質感制御など、日用品の付加価値を高めるために同社の技術が欠かせない存在であることを知り、生徒たちは大きな驚きを感じていました。

見学や実験のプログラムでは、顧客の細かなニーズに合わせて硬いものから柔らかいものまで、性質を厳密に作り分けられる高度な制御技術を目の当たりにしました。見学メニューの一つである懸濁(けんだく)の工程では、顕微鏡モニターに映し出された、青色の美しい油滴を食い入るように観察。さらにポリマー合成の実験では、物質を混ぜ合わせることで、最初はシャバシャバとしていた液体が分子同士の結合によって徐々に粘りが出てくる様子を確認しました。反応が進むにつれて熱が発生するという専門的な解説を受け、目に見えない化学反応のダイナミズムを学びました。

また、同社の製品を使用したオリジナルボールペン作りにも挑戦しました。ここでは、光を当てることで固まるポリマーの特性を活かし、自分たちだけのペンを制作。出来上がったボールペンを、生徒たちは嬉しそうに眺めていました。一見同じに見える物質が、設計次第で全く異なる機能を持つという事実は、日頃の教科学習が社会の実装へと繋がる奥深さを実感させるものでした。

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【SSH】究める課題研究発表会を開催しました!

2026年3月16日 09時35分

本校主催の「究める課題研究発表会」を、315日(日)にサイエンスヒルズこまつにて開催しました。この発表会は、生徒たちが日頃取り組んできた探究活動の成果を学外へ発信し、専門家や他校の生徒との交流を通じて、より深い洞察を得ることを目的とし実施。今回で3回目となりました。

午前中の講演会では、名古屋大学参与で日本天文学会理事長の國枝秀世先生をお招きし、「自然に学ぶ、世界と学ぶ」と題してお話しいただきました。最先端のX線望遠鏡を用いた宇宙観測の現状や、世界の研究機関と協力し未知の領域に挑む姿を紹介され、「自然は人類の知らない仕組みを持って、人類が追いついてくるのを待っている」という力強いメッセージが贈られました。

午後は、中学生・高校生によるポスター発表会が行われました。本校をはじめ県内外から総勢220名を超える生徒が集まり、11名の専門家を講評者に迎え、これまで取り組んできた探究の成果を披露しました。今回はオンラインで韓国のテジョン科学高校も参加し、昨夏から合同研究を進めてきた本校理数科の生徒と、英語による研究発表が行われました。会場では、講師陣からの鋭い指摘に真剣に耳を傾ける姿や、学校の枠を超えて互いの研究成果を議論し合う姿が随所で見られ、「知の交流」が探究心をさらに加速させる時間となりました。

また、このポスター発表と並行して、本校理数科や他校の高校生による、小中学生対象実験講座も開かれました。会場内の各ブースでは、高校生たちが工夫を凝らした実験が用意され、多くの小中学生や親子連れが楽しみながら科学に触れました。教える側の高校生にとっても、専門的な内容を分かりやすく伝えるという新たな挑戦の場となり、会場全体が世代を超えて科学を楽しむ熱気に包まれました。

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【SSH】起業家育成講座を開催 AIを活用した「課題解決」の実装に挑戦

2026年2月26日 17時18分

 SSH推進室の「究めるものづくり研修」の一環で「起業家育成講座」を2月26日(木)、本校の探究ルームにて開催しました。講師に株式会社ガイアックスの村上純一郎氏をお招きし、1・2年生の希望者を対象に行いました。

 講座の前半では、実際の事例を交えながら、起業において最も重要な「課題の解像度」を上げる思考法を学習しました。ビジネスの種となる「困りごと」を探る際、単に有無を問うのではなく、相手が解決のために現在どれほどの時間や費用、労力を費やしているかを具体的に深掘りする重要性を理解しました。また、多くの人が切実に解決を望んでいるか、代替手段に対して優位性があるかなど、ビジネス成立に必要な4つの条件についてもワークシートを通じて詳しく考察しました。

 後半は実践編として、既存のサービスにAIを掛け合わせたビジネスアイデアの構築に挑戦しました。さらにAIツール「Gamma」を活用し、考案したアイデアを検証するためのウェブサイト型プロトタイプをその場で作成しました。生徒たちは、最新技術を駆使して自分の考えを瞬時に形にするスピード感を体験し、市場のニーズを具体的に探るための実践的なプロセスを肌で感じる貴重な機会となりました。


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【SSH】学年を越えた「探究の対話」 1年生基礎課題研究ポスター発表会を実施

2026年2月12日 17時00分

 2月12日(木)、本校体育館において、普通科1年「探究基礎」および理数科1年「課題探究Ⅰ」による基礎課題研究ポスター発表会を開催いたしました。これまでの約5カ月間、4〜6人のグループ単位で取り組んできた探究活動の成果を共有する機会となりました。
 発表会は、1年生が前半と後半の交代制で発表者と聴衆を兼ねる形式で進行しました。自らの研究を説明すると同時に、他者の発表を主体的に聴講することで、分野を越えた活発な意見交換が行われました。
 会場には2年生も聴衆として加わりました。1年生よりも発展的な課題探究を経験してきた2年生は、先輩の立場から質問を投げかけたほか、実践的な助言を送りました。1年生にとっては、先輩の多角的な視点に触れることで次年度に向けた課題の解像度を高める機会となり、2年生にとっては、助言を通じて自らの学びを客観視する場となりました。
 また、大学の先生方や大学院生の皆様にも講評者としてご協力いただき、専門的な見地から論理の整合性や今後の展望について、今後の示唆に富む問いかけをいただきました。
 本校では、こうした学年を越えた「探究の対話」を、学校全体の探究活動を深化させる重要な基盤と位置づけています。教職員にとっても、1年次から2年次への「探究の接続と系統性」を俯瞰する機会として認識しています。この成長プロセスを共通理解し、次年度のより効果的な伴走支援へと繋げてまいります。

ポスター発表会1年

講評者の皆様

北陸先端科学技術大学院大学 名誉教授 國藤 進 先生
金沢工業大学 バイオ・化学部 環境・応用化学科 教授 草野 英二 先生
小松マテーレ(株) 監査役 米澤 和洋 様  
金沢大学 理工研究域 数物科学系 准教授 川上 裕 先生
公立小松大学  生産システム科学部  生産システム科学科  准教授 朴 亨原 先生
石川県立大学 生物資源工学研究所   講師 中谷内 修 先生
金沢大学 自然科学研究科数物科学専攻M1 小林佳成さん
金沢大学 自然科学研究科数物科学専攻M1 谷井宏伎さん

多角的な視点から講評をいただきました諸先生方に深く感謝申し上げます。いただいた貴重なアドバイスを糧に、生徒たちは次年度の探究活動をより充実させていくものと確信しております。